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「…そろそろ、酸素が切れるころだね」

「僕らは待つだけさ」



ふあぁっとあくびをする恭弥。
そっと私は球針態に触れて、中にいるツナに心の中だけで「がんばれ」と応援を送る。

その瞬間、キンっと頭が痛くなり、痛みに耐えられず、その場に倒れこむ。
遠くで「美瑠!」と恭弥の焦った声が聞こえたが、私の意識は深いところまで落ち込んでしまう。

ツナが大変な時に、私、どうして……―――



「俺がボンゴレをぶっ壊してやる!!」

「…ツナ…」

「あ…美瑠、さん…?」



倒れこみそうになるツナを慌てて支えようとしたが…その前にお祖父さまが支えていた。
そして私がそっとツナの肩を支えると歴代のボス全員がツナを迎える。

歴代ボスに順番に灯る、死ぬ気の炎。そして、最後に現れるプリーモさまと、初代月さま。



「貴様の覚悟、しかと受け取った」


リングに刻まれし我らの時間……

栄えるも滅びるも好きにせよ、ボンゴレデーチモ。


「お前を待っていた」



ボンゴレの証をここに継承する。



「…月を、頼むぞ」



最後に聞こえてきた優しげな声。そして、優しげな微笑み。
しかし、すぐに爆発的な炎のきらめきに目を開けていられなくなる。

バリバリバリと球針態が壊れる音が響き渡り、大きな音を立てて球針態は粉々に砕け散っていた。
…そこから現れる、手の甲に力を宿したツナの姿。
大きな炎に、澄んだ綺麗なオレンジの炎があふれ出す。

その姿に恭弥は「ワオ」と嬉しそうにこぼした。



「少しだけ僕の知っている君に似てきたかな」

「!」

「赤ん坊と同じで僕をワクワクさせる君にね」



恭弥はトンファーの入っている匣を懐から取り出す。

ここからは、恭弥とツナの殺し合い。…戦いじゃない。恭弥は殺す気で行く。
リボーンに好きにしていいんだろ、と最終的な確認をして、恭弥はトンファーを開匣し、一気に抑えていた殺気を解き放った。

…成長した私でも、ぞくりと背筋が震えるほどの殺気を。

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