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「ぐっ」
「この戦いにルールはない。君が選べるのは僕に勝つか…死ぬかだけだ」
「勝つさ」
即答だった。
その自信に恭弥は不敵な笑みを浮かべる。
「来なよ」
そこからツナと恭弥が戦い始める。
推進力が飛躍的にアップしたツナのスピードは目に見えないほどだが、恭弥は軽々とかわし、カウンターを入れていく。
…でも、なんだかツナの動きがぎこちない。
リボーン曰く、どうやらVer.V.Rはある地点から急にパワーが跳ね上がる特性のようだ。
だから扱いきれずに吹かしすぎたり、つんのめったりしてしまう。
リボーンは楽しそうに「とんだじゃじゃ馬だな」と楽しそうに笑っているが、悠長にはしていられない。
なんていったって戦っている相手はあの恭弥だ。
手加減なんて絶対しないだろうし…このままじゃ恭弥に勝てない。
「ねぇ君、僕が言ったこと覚えてる?」
「…、…勝つしかないんだろ?」
ツナの答えにそうだとばかりに小さな笑みを浮かべてトンファーを構える。
ツナは一瞬考えたが、一気に恭弥へ突っ込んでいく。
…ダメ…あんな簡単に突っ込んでしまったら、恭弥の思うつぼだ。
案の定、ツナは恭弥の攻撃をまともにくらってしまい、そのまま吹き飛ばされてしまう。
この結果に恭弥が納得できるはずなくて、むすっとした顔。
「君にはがっかりだな。弱い草食動物には興味ないよ」
直接手を下す気にもならなくて、匣を取り出そうと恭弥はポケットに手を入れる。
…けど、恭弥はそのまま固まってしまう。あるはずの匣の感触がなかったから。
ツナの方を見れば、恭弥の匣がツナの手に握られていた。
「あれは、恭弥の匣…!」
「頼む…」
ツナは大空属性。どんな匣でも開匣できるという大きなメリットがある。
普段とは違う、大空の炎をまとって大空の推進力を使ったロールちゃんが恭弥に飛んでいく。
この予想外の展開に恭弥が面白がらないはずがなく…満足そうな笑みを浮かべた。
そして素早くもう一つのリングをつけると匣を開匣する。…もう一つのロールちゃんが入っている匣を。
「気が変わったよ。もっと強い君と戦いたいな。…それまで少し付き合おう」
で、君たちは…匣がどうやってできたのか、知っているの?
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