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―――そして、とうとう、決戦前日。

大人組は恭弥の執務室に呼ばれ、それぞれ顔を突き合わせていた。



「いよいよだな。雲雀、明日は我ら年長組、いいとこ見せんとな!」

「いやだ」

「あ(これはまずい)」



即答だった恭弥にカチンときたのか、了平さんが勢いよく立ち上がる。
…それこそ、殴りこみそうな勢いで。
喧嘩になるとすぐに察したのか、立ち上がった了平さんを慌てて哲さんが羽交い絞めにする。

対して恭弥はゆるゆるとおいしいお茶を啜っていた。



「落ち着いて、笹川さん!」

「放せ!中坊ん時から成長せん男め!!」

「僕の目的は君たちと群れるところにはない。美瑠も一緒に連れて行くよ」

「くっ」



了平さんが恭弥の答えに気に入らないとばかりに言葉を詰まらせる。

了平さんには何も言っていない。私たちが何をするのか、何を目的にしているのかを。

そして、何をするつもりだ、目的はなんだ、と問い詰めても恭弥も私も答えることはない。
そのことをわかっているから、了平さんは何も言えなかったのだろう。



「ラル・ミルチ、あなたは明日どうするのですか?」

「無論出る。戦力は多いに越したことはないからな」

「その体調で無理をするな!小僧だってアジトから出るのを断念しているのだぞ!」

「死にたきゃ死ねばいいさ」

「恭弥、」



言いすぎだよ、という気持ちを込めて恭弥の名前を呼ぶ。
了平さんも恭弥の言い草に再び腹が立ったようで、「お前には思いやりの心はないのか!」と再び殴りかかろうとしていた。

もちろん、すかさず哲さんが止めてくれたが。

そんなとき、甚平姿のリボーンがシュミレーションの結果を聞きに現れる。
哲さんがハイパーコンピューターで試算してくれた成功率は…わずか0.0035%。
ヴァリアーでは、成功率が90%を超えないとその任務を行わない。
それはもちろんプロとして失敗が許されない立場にいるからだ。
つまり、今回の任務は奇跡でも起きない限り成功しないということ……
みんなはこんな数字は伝えない方がいい、という意見になったが、



「ってより無意味な数字だな」



と、リボーンは言い放った。

ヴァリアーは完成されたプロ。成功率を数値化することに意味がある。
でも、伸び盛りであるツナたちを計算に当てはめることはできない。
数値化できないところに、ツナたちの強さがあるからだ。

…わかってるよ。私も、恭弥も…もちろん、了平さんたちも。
だからこそ、今、ツナたちはここにいるんだから。


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