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どうなっているのか、まったくわからなかった。

10年バズーカ―に当たってしまい、煙が晴れるとそこには恭弥と知らない男の人がいた。
どうして恭弥がここに…10年後のはずなのに、目の前にいるのは知っている恭弥だった。

しかも、周りには戦闘をした跡がある。…もしかして、10年後の恭弥とこの人が戦っていたの…?

じゃあ、この男の人は、敵…?



「美瑠…?何で、美瑠もいるの?」

「わからない…一体、これって、…武!?」



血だらけになって倒れている武。…確か、行方不明になったって…!
どうしてこんなところで血だらけになって…っ

ずっとずっと、探していた。行方不明になったって聞いて心配で……

少しだけ治療した跡があって、呼吸も落ち着いているから少しだけ安心した。



「ねぇ、君。なぜうちの行方不明だった生徒が倒れているんだい?」

「……。山本武は俺が屠った」

「ふぅん、君が…。じゃあ話は早いね。
君の行為を並中への攻撃とみなし、僕が制裁を加えよう」



恭弥がトンファーを構えて、男の人に突っ込んでいく。
けど、恭弥の攻撃は当たらず、男の人の剣の柄が恭弥の頭に直撃し、勢いでふっとばされてしまった。

…この人、強い…!



「雲雀恭弥といえど、小童では話にならん」



その言葉に恭弥が怒らないはずがない。…きっとこの人、やっぱり10年後の恭弥と闘っていたんだ…!

大人の恭弥と比べて、子どもの恭弥じゃ相手にならない。そういわれた。
この言葉が恭弥のプライドを傷つけないはずがない。

明らかに恭弥はむすっとして、男の人を睨んでいた。



「刃ではなく柄で倒そうなんて、ずいぶんふざけてるね」



ぐいっと恭弥が鼻血をぬぐう。
でもなぜか男の人は怪訝そうにしていた。



「貴様、この時代の戦い方を知っているか?」

「…?」

「では、これを見たことはあるか?」



男の人が見せたのは、丸い穴の開いた小さな箱。
私もどうして戦いの中でそんなものを見せるのかわからなくて、首を傾げる。
恭弥も同じだったようで、「オルゴールかい?」と迷った末に聞いていた。
男の人は知らない、と判断したようでリングに炎を灯すとその箱にリングをぶつける。



「ならば、圧倒的に倒すのみ」



突然箱から飛び出したのは、たくさんのミサイル。
しかもすべて恭弥に向けられていて、その場に静止している。

何これ…!箱から出るには大量すぎる…!…もしかして、幻覚…?



「これは貴様の置かれた状況を分かりやすく視覚化したものだ」



囲まれていたはずのミサイルがすぅっとなかったかのように消えていく。

やっぱり幻覚…でも、見えていないだけで、本来はさっきみたいにミサイルに囲まれていると考えた方がいいみたい。

10年後の恭弥は経験によってこれと渡り合っていたようだけど…この男の人の口ぶりじゃ今の恭弥には難しい方法のようだ。



「さらばだ、雲雀恭弥」

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