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幻覚なら大丈夫なはず。でも、本物のミサイルが飛んでくるような気配がする。
どうしよう…!恭弥を守るにはどうしたら、
そう焦っていると突然恭弥の周りに現れるおしゃれなシールド。
後ろを振り向けば、怪我している隼人とお兄さん、草壁さん、髑髏。そしてよく見ればイーピンにランボもいた。
「恭さん!美瑠さん!…10年前の姿に…!」
「草壁さん…?…の、10年後…?」
「そうですっ…」
うめき声をあげて隼人が崩れおち、支えていた草壁さんも倒れこむ。
大丈夫ですか!?と慌てて駆け寄り、二人の傷の具合を見る。
…っ…隼人も、お兄さんもひどい怪我…!
急いで治療しないと、と落ちていた救急セットを開く。
「草壁哲矢。いつ群れていいといった?君には風紀委員を退会してもらう」
「…!!(オレを中坊だと思ってる!しかも退会!しかし今はそれどころでは…!)
恭さん、リングの炎です!!匣で応戦を!!」
リングの炎…?ボックス…?一体、何のことだろう…?
リングの炎といえば、最近ディーノがリングに炎を灯せるように練習しておけって言っていたけど……そのこと?
もしかしたら10年後は今と戦い方が違うのかもしれない。
ディーノが言うように、リングの炎が重要になっているのかも。
恭弥も同じだったようで、最初は首を傾げていたけど、リングの炎という言葉はディーノから聞いていたみたいで、少しだけ眉を顰める。
「あの男もこれからの戦いに重要になるのはリングの炎だとうるさくてね」
ボォオオ!と巨大な炎が恭弥のリングから発せられる。
すごい…!あんな大きな炎、見たことない…!
草壁さんもあの男の人もその炎の大きさに驚いていた。
「君達なんて来なくてもよかったのに」
「(これなら…!)恭さん、匣です!!足元の箱に炎を注入してください!」
草壁さんの言葉にはっとして恭弥の足元を見る。
…そういえば、さっきの男の人が見せた小さな箱に似ている……あれが、匣…?
しかもさっき私の足元にも同じような小さな箱が落ちていた。
もしかして、あれが私の匣なのかな…?
恭弥が草壁さんに咬み殺すと言っている間に先ほどの場所に行って小さな箱を拾い上げる。
白い箱……小さな装飾が可愛い。私が好きそうな…やっぱりこれは、私の…?
「雲の人、後ろ!!」
髑髏の切羽詰まった声に、慌てて恭弥の方を振り向く。
すると目に見えない何かが恭弥に向かっていて、恭弥は炎の灯ったトンファーで辛うじて防いだ。
叫んだからか、髑髏が辛そうに崩れ落ちて、髑髏もどこか怪我をしているのかと心配になる。
「二度も仲間に救われるとはつきがあるな。だがもう次は…」
「仲間?――誰、それ?」
ボォオ!と先ほどよりもさらに大きな炎が恭弥を包む。
さっきの大きさでも驚きなのに、さらに大きくなるなんて…!やっぱり恭弥はすごい!
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