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「跳ね馬が言ってた通りだ…リングの炎を大きくするのは、…ムカツキ」

「「(違う!!)」」

「(なんか違う…!けど、恭弥にとっては、それで合ってるのかな…?)」

「副委員長、やはり先に剣士の彼を倒すよ。君の言うことを信じよう」



恭弥が足元の箱を持ち上げて、そのままリングの炎を注入する。

一体、あの箱からは何が出てくるの…?
そう固唾をのんで見守っていると、出てきたのは…小さなハリネズミちゃん。

…か……かわいい…!!何故か酔っぱらってる…でもかわいい。

小動物大好きな恭弥もかわいく思ったのか、おいで、とばかりにハリネズミちゃんに優しく手を差し伸べる。
どうやらハリネズミちゃんは恭弥に懐いているみたいで、嬉しそうに恭弥に近寄ろうとした。

けど、ハリネズミちゃんの針が、恭弥の手に突き刺さる。

恭弥は何も言わないけれど、ハリネズミちゃんはとってもショックだったようで、キュアアア!と鳴き声を上げて…何故か針をどんどん膨らませていった。
迫ってくる針に慌てて私もリングに炎を灯して、銃をセットし、迫ってくる針たちを撃ち砕いていく。

でもこのままじゃ、ダメだ…!今は怪我をした武やお兄さん、隼人、髑髏がいる。
かばいながらじゃこの針を防ぐことなんてできない…!どこかに、逃げないと…!



「恭弥、ここから避難しよう!」

「…やられっぱなしは性に合わないけど、仕方ないね」



ランボとイーピンの道案内で私たちも走りだそうとした。
けど、走るにはけが人が多すぎて、倒れそうになる草壁さんを恭弥が支える。

私も髑髏を支えると、みんなで一気に出口まで走り出した。
脱出しよう、と考えていたけど、何故か突然出口が塞がり、壁が私たちに向かって迫ってきた。



「罠…」

「恭さん、他に匣兵器は!!」

「もうないよ」



恭弥は二人を落とすと、トンファーに炎を灯して壁を撃ち砕こうとする。

…けど、小さな傷がついただけだった。
もしかして、これって耐炎性の壁…っ!?じゃあ私がしても同じか…っ

焦っている間にも、どんどん壁は迫ってくる。
これじゃあ押しつぶされる…!と覚悟した瞬間、壁は止まり…プシューっという音がしてくる。

何、この匂い……、…なんだか、だんだん、眠く……っ…もしかして、催眠ガス…!?



「恭弥、これっ…」

「…美瑠…」



どさり、と隣にいた草壁さんたちが倒れる。
とっさに鼻と口を塞いだけど、遅かったようで私の意識もだんだんぼやけてくる。

ダメ…こんなところで、寝たら……みんなを、守ら、ない、と……――恭、弥……

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