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本当に基地がテレポーテーションしてしまったんだ……
呆然とその事実を見つめていると「極限にここはどこだー!?」と元気な声が聞こえてくる。
どうやらお兄さんも10年後に来てしまったようだ。
草壁さんはとても深刻そうにこれからのことを心配していたので、こちらまで不安になる。
…さっき聞こえてきた会話からとにかくさっきの白蘭さんを倒さないといけないってことはわかるけど……それはとても大変なことらしい。
そんな私たちに正ちゃんが“ボンゴレ匣”をみんなに授ける。
みんなそれぞれ属性の色の匣…そういえば私の足元に落ちていた匣も同じようにボンゴレの紋章があった。
ポケットからそれを取り出してまじまじと観察するとみんなの匣とデザインは同じだった。
もしかして、これも“ボンゴレ匣”…?
「う゛お゛ぉい!!」
「…!」
「てめーらぁ生きてんだろーなぁ!!」
「スクアーロ!」
元気そうな…変わらない声に自然と笑顔が浮かぶ。
10年後でも全く変わらない声の大きさと話し方に「変わらないなぁ」と笑った。
何か話している途中でガスッ!と何かが当たる音がして、スクアーロが怒ったように「てめっ」と誰かに叫んだ。
「沢田綱吉」
「…!XANXUS!」
「乳臭さはぬけたか」
「…!」
「10日後にボンゴレが最強だと証明してみせろ」
「えっ…」
「美瑠」
「あっ…はい!」
突然ザンザスに呼ばれて、思わずピシッと背筋を伸ばして返事をしていた。
10年後のザンザス…それは、自分の知っているザンザスとは思えなくて、少しだけ他人行儀。
緊張している私に気付いたのか、小さな笑い声が聞こえた。
「10年経ったって、オレはお前の味方だ。…白蘭には気をつけろ」
「…っXANXUS…ありがとう!」
ツナに話しかけているときよりも、少しだけ柔らかな声。
それは、10年前のザンザスと同じもので、やっぱりザンザスなのだと実感がわいてくる。
10年経っても、私の味方でいてくれるザンザス……それがとても、嬉しかった。
私の声が聞けて満足したのか、ザンザスは何も言わずに無線を切ってしまった。
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