3



それもザンザスらしい、と笑っていると、髑髏が「あの…」と遠慮がちに声を出す。



「骸様は…六道骸は今…どうなっているんですか?」

「……。白蘭さんの話では、骸はミルフィオーレの兵士に憑依していた所を白蘭さんの手で殺されたらしい」



そんな…!じゃあ、10年後の骸は、死んでしまっているの…?

衝撃を受けている私たちに、正ちゃんは「だが僕はそう思っていない」と否定した。
どうやら復讐者の牢獄の死亡者リストに骸の名前は挙がってきていないらしい。

つまり、それは、骸が生きているということ。

復讐者の管理ほど正確なことはない。…白蘭と復讐者の言葉、どちらを信じるか考えれば明らかに後者だろう。
よかった、と髑髏もとても安心したように息をつくと、力が抜けたのか、倒れこんだ。

こうして色々と話しているうちに、正ちゃんとスパナさんはボンゴレに入ることになった。
正ちゃんは何かと10年後のことをたくさん知っているし、とても心強い。
正ちゃんの提案でみんなは一旦、ボンゴレのアジトに戻ることになった。

…ボンゴレのアジトって、どこだろう…?私も行きたいなぁ。
なんて、思っていたんだけど、



「行くよ、美瑠」

「え?行くってどこに、」

「並中」



10年後、どうなっているか心配でね。大人の僕が管理していないかもしれないでしょ。

と言って、恭弥はみんなと離れて並中に向かって歩き出した。
後ろで草壁さんが慌てているけど、恭弥はお構いなし。

…これは、私も行った方がいいかな?草壁さんはラルをボンゴレに運ぶって言っていたし。



「ツナ!」

「どうしたの、美瑠ちゃん」

「恭弥が別行動するみたいだから、私、一度恭弥についていくね。
後でリボーンに聞いてボンゴレのアジトに行くから!」

「うん!気を付けて!」



行ってきます!と手を振って、急いで恭弥の背中を追いかける。

10年後の世界に、ボンゴレ匣…変わっている状況。
全てが少しだけ不安を掻きたてたが、恭弥の背中を見つけて、大丈夫、と呟く。

大丈夫。
恭弥がいる。ツナも、みんなもいる。

10年後は戦い方もボンゴレの立場も全部変わってしまっているけど…みんながいるなら、きっと、乗り越えられるはず。

後で詳しく10年後のことを草壁さんに聞こう、と心に決めて、恭弥の隣に並んだのだった。

- 350 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+