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フェニちゃんと修行していると隣でドガン!とすさまじい音が聞こえてくる。
…あ、恭弥かディーノの匣かな?
フェニちゃんを匣に仕舞い込むと音のする方へ向かえば、そこは並盛神社。
飛び上がる恭弥に、包帯だらけの武。そして黒いスーツに身をまとったみんな。
それに、空に浮かび上がる白蘭の顔。
…あ!もしかして、今日が対戦の日…!修行に集中しすぎて、日にちを忘れてた…!
ボンゴレ匣を開匣するように言われて、慌てて匣に炎を注入する。
眩いほどの炎が私たちを包み込み、空に浮かぶ装置に炎が吸い込まれていく。
「てめーらおせぇぞ!」
「悪りぃ悪りぃ」
「ごめんなさい…(忘れてたとは到底言えない…!)」
「僕は個人として来てるんだ。君達とは関係ないよ」
隼人は不機嫌そうに舌打ちしたが、ツナが全員がそろわなければ白蘭に勝てないことだけわかっていたことを口にする。
ボンゴレの超直感であり…みんなへの絶対的な信頼。
ツナの言葉が嬉しくて、みんなさらにツナへの信頼を深めた瞬間だった。
「じゃあさっそくチョイスをはじめよう」
どうやら場所をまず選ぶらしい。フィールド権はツナに与えられる。
目の前にたくさんのカードが広げられる。どれを選ぶかは、ツナ次第。
ツナは「チョイスをしよう」とみんなが不正の心配をする中、一枚のカードを選んだ。
ひいたカードは、雷。
白蘭の「じゃあ行こう」という言葉とともに、私たちの体は浮かび上がり…並盛ではないところに飛ばされる。
すたっと着地すると目の前に広がったのは巨大な高層ビル群。
ここが、戦いの場所。すごく広い。
「何度も会っているような気がするけど、僕と会うのは初めてかい?綱吉くん」
「白蘭と真6弔花!!」
白蘭と、真6弔花…この人たちが、私たちの敵。
ブルーベルと呼ばれる女の子が「ちびっこじゃない」と笑って、手に水の剣を作り上げる。
一人で殺せる、というブルーベルを止めたのは、同じ真6弔花の桔梗という人だった。
しかも、ブルーベルを止めた方法は見えなくて、どうやってしたのかわからない。
…この人もただ者じゃない。
恭弥もそう思ったのか、恭弥がリングに炎を灯してトンファーを構える。
「だからだめなんだって、ひっばーりチャン♪――次のチョイスを、始めなきゃ」
白蘭が出してきたのは、ジャイロルーレット。
そのルーレットを白蘭とツナが掛け声とともに同時に回す。
ガラガラと回ったルーレットは、次第に止まり、各属性の隣に数字が表れる。
つまりこれがチョイスに出場できる参加人数……
各属性を見て、ボンゴレ側はツナに武、隼人、正ちゃん、スパナが選ばれた。
それに納得するような恭弥ではなく、「僕は出るよ」と言い出した恭弥をディーノが簡単に丸め込む。
わぁ……いつのまに恭弥をあんなに簡単に説得できるようになったの……
さすが、だてにずっと恭弥の師匠をしているわけじゃないね。
ミルフィオーレ側は桔梗、デイジー、トリカブト、猿というメンバー。
そしてそれぞのターゲットは正ちゃんとデイジーということになった。
審判は、チェルベッロ。
用意してください、という言葉とともにツナたちはボンゴレの基地に移動した。
「…大丈夫、だよね…」
「美瑠?」
「リボーン…なんだか、嫌な予感が、するの…」
ぞわり、と背中に嫌な汗が流れて、先ほどからぴりぴりとした空気を感じている。
嫌な予感ほど、当たる。今までそうだった。…けど、今の嫌な予感だけは当たってほしくない。
願いを込めてリボーンを見つめるとリボーンは軽く帽子のつばを下げて「大丈夫だ」と呟いた。
…そうだよね、大丈夫だよね。私が信じなくて、誰がみんなを信じるんだ。
大丈夫、と信じるようにもう一度呟いてモニターをまっすぐ見つめた。
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