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正一くん、とツナが何度も呼びかけると正ちゃんがようやく目を覚ます。
よかった…っと安心していると正ちゃんから語られる、負けられない理由。
選ばれた時代に、選ばれたメンバー……もうこの世界しか残っていないなんて、信じられなかった。
でも、本当のことだ。正ちゃんがこんなにも必死なのだから。
「僕のことこんなによくわかっているのに残念だったね、正ちゃん」
「白蘭!!」
「約束は守ってもらうよ。ボンゴレリングはすべて頂いて…美瑠ちゃんはこっちに来てもらう」
君たちはどうしようかなーと残酷なことを考える白蘭にぎゅっと手を握り締める。
このまま、ボンゴレリングも、月のリングも、白蘭の手に渡ってしまうの…?
みんなを守るために強くなったのに…っ!
「待ってください!約束なら僕らにもあったはずだ」
正ちゃんが提示してきたのは、大学時代に白蘭とした約束。
次にチョイスで遊ぶときはハンデとして正ちゃんの好きな条件をなんでも飲んであげるというもの。
その約束を行使し、正ちゃんはチョイスの再戦を希望した。
でも、白蘭が「そうだね」と言ってくれるはずがなく、そんな約束していない、と言い出す。
ミルフィオーレファミリーのボスとして正式に断れてしまった。
もうダメだと心が折れそうになったとき、高く、幼い声が響き渡る。
「私は反対です、白蘭」
「…!」
「ミルフィオーレファミリーのブラックスペルのボスである私にも、決定権の半分はあるはずです」
「ユニ…貴様…!」
白蘭の表情が初めて崩れる。
白蘭を動揺させた子…ユニ…?あの子は、一体、誰…?
突然現れた子供に誰か知らない私たちは首を傾げ、知っているであろうリボーンは嬉しそうに笑っていた。
「やはりお前のことだったんだな。でかくなったな、ユニ」
「はい。リボーンおじさま」
おじさま!?とツナが驚いているが、どうやらリボーンの知り合いのお孫さんらしい。
澄んだ瞳…とても、綺麗な目をしている。
にっこりと笑った笑顔はこの場にそぐわないほど可愛らしくて、思わず私もどきりとしてしまう。
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