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「すっかり顔色もよくなっちゃって。元気を取り戻したみたいだね、ユニちゃん♪」
「…?病気でもしていたのか?」
「違うよ。白蘭さんの手によって…魂を壊されていたんだ」
酷い…ただ、ユニちゃんのファミリーを手に入れるためだけに、こんな幼気な女の子の魂を壊したなんて……
正ちゃんの言葉に、白蘭はただ笑うだけ。
その残酷さにみんな言葉を失った。
「でも、その間私の魂は美瑠お姉さまによってずっと遠くへ避難していたので、無事でした」
「え、私…?」
突然出てきた私の名前に思わず声を出してしまう。
するとユニちゃんの視線が私に向かい、…嬉しそうに微笑みかけてくる。
まるで、ずっと会うのを楽しみにしていたように。
「美瑠お姉さま…お会いできて、うれしいです」
「えっと…」
「10年前のお姉さまも、変わりませんね」
ふわりと笑うユニちゃんに何て言ったらいいのかわからず、ただ見つめることしかできない。
優しい瞳に吸い込まれそうになっていると、ユニちゃんの視線がふいに外れる。
「話を元に戻します」
ユニはミルフィオーレファミリーブラックスペルのボスとしてボンゴレとの再戦に賛成してくれる。
正ちゃんがしていた、あの約束は本当にあったからだと。
しかし、白蘭が簡単にうなずくはずがなく、ユニはナンバー2で、決定権は自分にあると主張。
再戦は絶対にしない、という姿勢を見せた白蘭にユニは目を伏せる。
「わかりました…では、私は、ミルフィオーレファミリーを脱会します」
白蘭に背を向けて、ユニはきっぱりと言い放った。
ミルフィオーレファミリーを脱会するだなんて…それじゃあ、ファミリーの人たちは、
「沢田綱吉さん、お願いがあります」
「え!?お、お願い…!?」
「私を守ってください」
ぎゅっと手を胸の前に組んで、ツナにお願いをする。
そのお願いにツナたちが動揺しないはずがなく、思いっきり「えー!?」と叫んでいた。
それはそうだろう。今まで敵であったはずのブラックスペルのボス。
簡単に守って、と言われてすぐに守るとは言い難い。
ユニもわかっていたのか、「私だけじゃありません」とポケットに触れる。
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