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「リボーン!!」
近づいていた白蘭の足が止まり、その腕には焼き焦げた跡。…いや、銃弾がかすった跡。
そしてリボーンの銃から上がる煙。
リボーンが白蘭を足止めしてくれたんだ。
「図にのんなよ、白蘭。
てめーが誰でどんな状況だろうとアルコバレーノのボスに手を出すんならオレが黙っちゃいねーぞ」
「白蘭様、ご安心ください。ユニ様は我々がすぐにお連れします。美瑠様もご一緒に」
その言葉と同時に真6弔花の3人が空に飛びあがり、私たちに攻撃を仕掛けてくる。
思わず炎を灯してユニちゃんを守れるように炎のシールドを張ったけど、その必要はなかったようだ。
スクアーロと恭弥が、攻撃を防いでくれていたから。…というより戦いたいようにも見えるんだけど。
白蘭は突然ユニちゃんが帰ってくるのなら、ボンゴレリングは返すと言い出した。
…どうしても、ユニちゃんがほしいんだ……でも、そんなの、絶対、
「白蘭、なぜあなたが私を欲しているかはわかっています。
わかっているからこそ、あなたの元へ帰るわけにはいきません」
ユニちゃんのきっぱりとした言葉に白蘭の顔が冷たい色に染まる。
やっぱりボンゴレリングは僕らのものだ、という白蘭にユニちゃんは違う、と首を振った。
おしゃぶりはアルコバレーノのもの、ボンゴレリングはボンゴレファミリーのもの。
この真理を壊すようなことは大空のアルコバレーノであるユニちゃんが許さなかった。
「チョイスを無効とします!」
「む、無効…!!」
「ボンゴレリングを渡さなくていいですっ!」
「ぷっ…アハハ!僕を怒らせるのはどうかと思うな」
ボスのユニちゃんが裏切ったとして…残されたブラックスペルがどうなってもいいのかい?
そんな白蘭の言葉にユニちゃんも私もはっと息をのんだ。
…ユニちゃんがツナに助けを求めた瞬間に気になっていたことだ。
このままでは裏切り者の部下としてみんなは殺されるだろう。
ファミリーを殺されることはボスとして一番心が引き裂かれてしまうほどつらいこと。
でも、ユニちゃんはきゅっと拳を握りしめるとまっすぐ白蘭を見つめた。
「みんなは……わかってくれます」
「え、でもそれって…仲間を見殺しに…!?」
「あとはお前だけだぞ、ツナ」
「え!?」
「ユニに守ってほしいと頼まれたのはお前だ。どうするんだ?」
「…ツナ…ユニちゃんの覚悟を、わかってあげて」
「…っだ、だって…この子の仲間が…」
ツナはユニちゃんを振り返るとその眼をじっと見つめている。
きっとツナも感じているはずだ。…ユニちゃんの並々ならぬ覚悟を。
ユニちゃんの覚悟にツナの覚悟も決まったのか、ツナはユニちゃんの腕を掴んだ。
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