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「白蘭っ…離して!」
「離さないよ。だって、君は僕のものなんだから」
「違う!私は誰のものでもないよ…っだから離して!」
腕を外そうと力を込めるが、びくともしない。
そして、白蘭は掴んでいた腕を引っ張ると、私の体を抱きしめていた。
…っなんで白蘭に抱きしめられて…っ
「――どうして、美瑠ちゃんはみんなみたいに受け入れてくれないの?」
「え…?」
「僕は、君に、」
「美瑠から離れろ」
ぴたり、と恭弥のトンファーが白蘭の首筋に当てられる。
白蘭は抱きしめていた私の体をゆっくりと離して、冷たい表情で恭弥の方を向いた。
「ねぇ、雲雀ちゃん、君は本当にずるい」
「…?」
「美瑠ちゃんに信頼されて、愛されて…」
だから、体だけでも、僕に頂戴?
ぞくり、と私の体が震える。…体、だけって……心はもういらない、ということ?
でも…さっき…「――どうして、美瑠ちゃんはみんなみたいに受け入れてくれないの?」と囁いた白蘭の声は今にも泣きそうなくらい、悲しそうだったのに……
どちらが、白蘭の本心なの?
もちろん、恭弥が白蘭の言葉を許すはずがなく、「美瑠はものじゃない」とトンファーを振るった。
「いいさ。また迎えに行くね、美瑠ちゃん」
バイバイ、と笑顔で手を振ってフェニちゃんの背中から飛び降りた白蘭。
恭弥はすぐに私に駆け寄ってきてくれて、大丈夫?と無事を確認してくれる。
大丈夫だよ、何もされてない。と答えながら考えることは先ほどの白蘭のこと。
…白蘭、…本当は、……――
いや、今考えることじゃない、と首を振って再び戦いに集中する。
心配そうに私をぎゅっと抱きしめると、恭弥がボンゴレ匣を開匣する。
「ロール、」
キュウウ!と鳴いてロールちゃんはアーマーを装着したまま敵の炎を元にどんどん増殖していく。
今のうちに逃げられそう、と判断し、みんなに撤退の合図を送った。
スクアーロのサメに隼人たちを乗せて、フェニちゃんに、恭弥を乗せてみんなのところに向かう。
でも、簡単には逃がしてくれなくて白蘭自らが追いかけてきた。
…っここは誰かが残って白蘭と真6弔花の足止めをしないといけない。
ディーノも同じ判断なのか、ディーノが足止めを名乗り出た。
ディーノが残るのなら私も、と思った瞬間に駆け抜ける誰かが来る予感。
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