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ディーノさん!?と突然無線からツナから連絡が入り、ツナたちの今までの行動を知る。
…ザクロという人が来て、ツナたちを逃がすためにスクアーロが……っ
きっと、あのスクアーロなら生きていると信じているけど……
「今、オレ達…5丁目の平川不動産て所に避難しています」
「わかった」
「あの…そっちは、」
「まて!」
ボォッとデイジーの炎圧が上がるのを見て、ディーノがツナの話をさえぎる。
ユニ様はどこだ、と勢いよく向かってくるデイジーにディーノは後で連絡する、と言ってその無線を切る。
向かってきたデイジーを避けることができたが、そのスピードは先ほどとは比べ物にならないほど速い。
ディーノもそう思ったのか、指輪に炎を灯すとスクーデリアを開匣する。
その姿はまさに天馬。炎の翼をもったスクーデリアはデイジーの腕を切り落とした。
「悪く思うなよ」
「やっぱり今の…知ってるよ」
にやりと笑うデイジーは腕を切り落とされたとは思えないほど余裕だった。
それもそのはず。
何故か切り落とされた腕が勝手に動き、スクーデリアの体に巻き付いていたからだ。
本当なら大空の特性である調和が働き、切り落とされた腕は朽ちるはずなのに……
旋回して再びディーノに向かってくるときにはデイジーの腕が再生されていた。
「おもしれぇ。こい!」
ディーノの鞭に大空の炎が灯り、ディーノは奥義を繰り出す。
その威力はすさまじいもので、私もディーノの奥義に目を見張る。
でも、そのすさまじい奥義も何故かデイジーには効かない。まるで、最初から知っているように避けている。
「(まさか…っ!)ディーノ!」
ドスッとデイジーの拳がディーノのお腹に食い込んだ。
ディーノの奥義はすでに攻略されていたんだ…!
白蘭がきっとパラレルワールドでディーノの技に遭遇し、攻略法を真6弔花に教えていた。
あの強いスクアーロが簡単に負けるはずがない。きっと同じように攻略されて…!
ブシャ、とディーノの血が舞い散り、思わず「ディーノ!」と声を荒げる。
このままじゃディーノが殺されてしまう、と思わず銃を手にした瞬間、恭弥がトンファーでデイジーを殴り飛ばしていた。
「恭弥…」
「ねぇ、君達。並中で暴れるの、やめてくれる?」
君達には制裁を与えなきゃね、と言って恭弥はディーノをロマーリオさんの方へ蹴り飛ばした。
それは明らかにディーノを助けた形になっていて、思わず小さく笑みを浮かべる。
制裁を与えるならデイジーのように校舎にぶつければいいのに、ディーノだけはロマーリオさんの方へ飛ばした。
つまり、戦線から離脱させて、ロマーリオさんに手当をさせるために、ロマーリオさんの方へ飛ばしたのだ。
素直じゃない恭弥らしい助け方。
ディーノもそれをわかっているから「借りができちまったぜ」と苦く笑う。
「やっぱあいつにも初代守護者に似てるとこあるな…」
「初代ボンゴレ雲の守護者にですか!?」
「あぁ」
初代雲の守護者はある国の秘密諜報部のトップだったが、誰にも迎合することなく、一人でいることを好み、ファミリーと足並みを揃えることはなかった。
だが、ひとたびボンゴレT世の正義と己の正義とが重なった時には、誰よりも多くの敵を倒し、誰よりも味方に優しかったという。
「(それに、月の守護者に好意を抱いていたってのも…今も一緒だな)」
「いくよ、ロール。形態変化」
「クピィイイイ!」
ロールちゃんが声をあげて、その体を変化させていく。
そう…あれが恭弥のボンゴレ匣。
なにものにも囚われず、わが道をいく浮雲と謳われたアラウディの手錠!
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