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戦いの場につくとすでにみんなと真6弔花は激突していたようで、激しい戦いが繰り広げられていた。
びっくりしたのは、ヴァリアーのみんながいたこと。
イタリアから来てくれたなんて…すごく嬉しい。
ザンザスはなんだかんだ言いながらボンゴレのためなら動くことを厭わない人だ。
ボンゴレが最強であることに誇りを持っているザンザスならボンゴレのために来てくれるとは思っていた。
ここは大丈夫だとさらに足を進めていくとランボの泣き声が聞こえてくる。
恭弥、と目だけで訴えると恭弥の走る速さが少しだけ速くなった。
どうやら真6弔花の桔梗とランボ、お兄さん、バジルがいるみたい。
お兄さんが極限ブレイクで対抗していたが、桔梗はとても強い。
3分という短い時間はあっという間に過ぎてしまい、お兄さんのダメージが大きくなるばかり。
このままじゃみんなが危ないと身を乗り出そうとしたが、恭弥に手で制される。
「恭弥、」
「ダメだ。美瑠が出ればあいつらは君を狙う」
「でも!」
「そうですよ」
「…っ!!」
突然割り込んできた声に二人で勢いよく振り向く。
ディーノから聞いてはいたけど、まさか、ここにもういるなんて…!
恭弥は目に捉えた瞬間、笑みを浮かべた骸に向かって飛びかかっていく。
ガキン!と勢いよくトンファーと三叉がぶつかり合ったが、すぐに弾き飛ばされた。
「ダメですよ、師匠ー味方なんですからー」
「美瑠、また君に会えて嬉しいですよ」
「骸…っ」
幻覚じゃない骸に会うのは本当に久しぶりで、嬉しさで思わず抱き着く。
いいなーとフランの声が聞こえたけど、泣きそうになる気持ちをぐっとこらえて骸から少しだけ離れる。
泣き虫ですね、と笑う骸には泣きそうになっていることはお見通しなのだろう。
骸、と言いかけたが物凄い殺気が骸に向かっているのに気付いて、恐る恐る恭弥の方を見やる。
――めちゃめちゃ怒ってる!!!
ゴゴゴゴ、と後ろから地響きが響いてきそうなくらい怒っている。
「きょ、恭弥…」
「……殺す」
「待って待って!!」
ぎゅっと恭弥の腕を抱きしめて恭弥を止める。
その瞬間、恭弥の殺気が少しだけ収まり、ホッとしたが、まだ不機嫌顔。
恭弥、と名前を呼べば、突然恭弥の顔が近づき――ちゅっと軽くキスされる。
こんな時に…骸やフラン、みんながいる前で。
かぁぁっと顔が熱くなっていくのがわかって、思わず俯けば、
「続きは後でね」
―――もう、限界。
耳元で艶やかに囁かれた言葉に体が熱くなって、恭弥の顔が見れなくなる。
あぁもう、ドキドキが止まらない。心臓の音が耳元で聞こえてくるくらい。
「なんかここだけ暑苦しいですねー」
「雲雀恭弥…ッ!僕と美瑠の幸せな時間をよくもッ…!!」
「師匠も暑苦しくてうざいですー」
「おだまりなさい!」
なんて後ろで話しているとは知らずに。
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