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――――コンコンッ


突然鳴り響いたノック音に僕と美瑠の視線がドアに向かう。

一体誰…?僕と美瑠の時間を邪魔する奴は。

その後に響いた草壁です、という低い声にあぁ、とやっと納得した。
そう言えば草壁にお弁当持ってくるよう指示したんだった。
入って、と言うとまず最初に黒い髪、リーゼントだけが入ってくる。
そしてやっと本体である草壁とお弁当が入ってきた。




「失礼します。委員長、持って参りました」

「そこに置いておいて」

「はい」

「あ、これ…」




草壁がテーブルの上に置くと美瑠はようやく自分のお弁当だと気づいたのか驚きで目を丸くする。
ぱっと僕の方を見て、次に草壁。…別に草壁は見なくていいのに。

(僕以外に視線を向けたから、とかそんなんじゃない、絶対)

草壁は一応空気を読んだのか失礼しました、とすぐに出て行こうとした。

けど、足が止まる。
美瑠が……草壁を呼び止めた、から。




「草壁さん!お弁当、持ってきてくれてありがとうございました!」

「(い、委員長の目が恐い!)いえ」

「もしよかったら一緒に食べませんか?」

「(委員長がすごい形相で睨んでらっしゃる!)
お気持ちは嬉しいのですが……自分のがありますので」

「そう、ですか…すいません、余計なことを言ってしまって」

「(あああ!委員長がトンファーをちらつかせ始めた!)
いえ!嬉しかったです!失礼します!」

「あっ…!」




草壁は風のように素早く応接室を出て行った。

全く……さっさと出て行けばよかったものを。
まぁ、美瑠のことを無視して出て行くよりはましだけど。

行っちゃった、と呟く美瑠は草壁の早さに呆然としていた。

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