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「さてと。話って何かな?」
「ボンゴレへの攻撃を直ちにやめてほしい。そのためなら何でもする覚悟はできている」
「へぇ?じゃあボンゴレは僕の傘下に入る。そして…美瑠ちゃんを僕にくれるっていうんだったらいいよ」
「…っ、ボンゴレが傘下に入るのは構わない。けど、美瑠を渡すのは、できない」
「そんなこと言ってもいいの?美瑠ちゃんの命一つでたくさんの命が救えるっていうのに?」
「……っ、ツナ、私、」
「美瑠は黙ってろ。…それでも、仲間を売るようなことはしない」
きっぱりと僕の目をまっすぐと見据えて、言い切った綱吉クンに口の端を上げる。
きっと綱吉クンならそう言うと思っていたよ。何度もいろんな世界で綱吉クンが仲間を守っているところを見ていたからね。
じゃあ君はもう用済み。君はただ、美瑠ちゃんを呼び出すために使う駒だったんだから。
「じゃあ、交渉不成立だ」
僕の言葉に部下はすぐさま綱吉クンに向けて銃弾を撃ち込んだ。
パァァン!という音を立てて、銃弾は綱吉クンの心臓を撃ちぬいていた。
どさり、と綱吉クンの体が地に沈み、美瑠ちゃんはすぐさま立ち上がって綱吉クンの体に駆け寄っていた。
「ツナッ!ツナ、目をあけて…っ!!」
綱吉クンの体に縋りつく美瑠ちゃんの体を僕の直属の部下たちが押さえ込む。
正ちゃんには美瑠ちゃんも殺す、と伝えていたが、そんなつもりは毛頭なかった。
押さえられた美瑠ちゃんは離して!!と叫んでいたが、僕の目の前に無理矢理跪かせる。
キッと睨みつける美瑠ちゃん。…あぁ、そんな目で僕を見ないで。僕はそんな顔が見たいんじゃない。
「やっと、手に入れたよ。美瑠ちゃん」
「…っ、私は、誰のものでもない…!」
「今は、ね。でもすぐに、僕の物になる。じゃ、連れて行って」
「やだっ離して!!恭弥っ…ツナ…!」
叫ぶ美瑠ちゃんを美瑠ちゃんのために作った部屋へと連れて行く。
白い壁、白い天蓋つきベッド、本棚、そんなものしかない部屋。
鎖につないで、美瑠ちゃんが絶対に逃げ出すことができないように誰もその部屋に近づけなかった。
食事は全部僕が用意した。何度も足を運んで、美瑠ちゃんに会いに行った。
でも美瑠ちゃんは僕に目を合わせることもなかった。
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