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こうして、私たちはアルコバレーノのみんなのおかげで、平和な過去へと帰ることができた。
最初は匣兵器は持ち帰れないといわれていたけど、ヴェルデのおかげでリングとしてフェニちゃんと離れなくてよくなったのだ。

大変なことばかりだったけど、…悲しい思いもしたけど、十年後に行って、よかった、と思っているのはきっと私だけじゃないはず。

…忘れないよ。この戦いのことを、絶対に……――




―――……



「美瑠、おかえり」

「ただいま、恭弥」

「…うまく、いったね」

「うん。信じていた通りね?」

「僕は過去の僕を信じていただけさ」

「ふふ、そうだね。僕と…僕が認めた仲間のことを、ね?」

「……さぁね」

「ふふ。あ、ツナは?」

「先に上にいるって」

「そっか…」

「何、すぐに綱吉の心配?」

「あ、妬いた?」

「別に」

「恭弥?」

「……」

「…ツナのところ、行こうかな」

「まだここにいなよ」

「だって妬いてないんだよね?」

「……」

「ツナが心配だし、行ってくるよ」

「…、…」

「――ふふ、」



プライドが邪魔して何も言えなくなっている恭弥に少しだけ意地悪しすぎたようだ。
あからさまに不機嫌顔でそっぽ向いている恭弥がかわいくて、小さく笑ってしまうと恭弥の不機嫌顔がさらに深まる。

あぁ、いけない。これ以上恭弥に意地悪すると恭弥が本気で怒ってしまう。

ぶすっとしている恭弥を後ろからぎゅっと抱きしめて、その広い背中に顔をそっとうずめる。



「大好きだよ、恭弥。あなたが一番、好き」

「…僕も、君しかいない」



傷ついた恭弥のほほを優しく撫でて、そっと目を伏せると降ってくる甘いキス。
恭弥と一緒にいる。それが奇跡だと、この時代に生きて実感することができた。

だから、大切にしたい。この思いを、…恭弥を。ずっと……――


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