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「…皮肉、だね」



ツナとみんなが帰ったあと、リボーンと二人で帰りながらぽそりとつぶやく。

継承式に出る、ということは、何がどうあれ、結果的にツナが10代目になるということ。
武が襲われたことで、ツナが10代目になる覚悟を決めることになるなんて……

ツナは仲間を危険な目にあわせないために、仲間を守るために、10代目にはならないと言っていたのに。
みんなを守るために、10代目になることになるなんて思ってもみなかった。

これも運命なのだろうか、と空を見上げると大きな満月が私たちを照らしていた。



「オレは10代目にならないと言ったツナの目を見て、…それでいいと納得してたんだがな」

「襲撃してきた犯人のおかげといっていいものなのか…私たちとしても複雑だよね」

「心配なのはツナの精神状態だ。憎しみに囚われねぇといいが…」

「大丈夫だよ。だって、優秀な先生が傍にいるんだから」



ニコッとリボーンを見上げて、笑いかければリボーンは小さな笑みを浮かべる。

リボーンがきっとツナを正しい道に導いてくれる。
これまでだって、何度も折れそうになっているツナを激励し、奮起してきたのだから。



「それに、私も…みんなもいるしね!」

「あぁ、そうだな」



二人で笑いあって、…少しだけ不安だった心を励ます。

きっと大丈夫だよね。犯人が誰であろうと…私たちは仲間のために戦うだけ。



「…そういや、美瑠も継承式で月の守護者の継承をするんだろ?」

「うん。当日は大きな炎を灯さないといけないから頑張らないと」

「無理はするなよ」

「わかってるよ。倒れるなんてことがないようにするから」

「式の心配じゃなくて、お前の体の心配してるんだぞ」

「それもちゃんとわかってるよ。ありがとう」



継承式は成功させてみせる。月の守護者として、ツナの友達として、絶対に。


そして、みんなを守ってみせる……


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