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「言ったはずですよ、驚くなと」
「恭弥のボンゴレギア…っ!!」
Dの回りには黒いバリちゃんたちが守るように囲んでいた。
こんなこと、可能なの…っ!?
私の属性だからです、というDの耳に現れたのは、霧のボンゴレギア。
一人の人間が多くても3つの波動を使うことは不可能ではない。現に隼人がそうだ。
でも、シモンリングにボンゴレリングの波動を使うなんて……そんなことは、不可能のはず。
と、なると、答えは一つ。――幻覚。
「まやかしだね。本物には勝てない」
恭弥はバリちゃんを障害物にし、瞬時にDに攻撃を仕掛けていく。
何発もの攻撃がDに入り、さすがのDも手も足も出ない。
恭弥は手錠でDの足を掴むと、トンファーの槍を出して、そのままDの体を貫いた。
「まだだよ」
「えぇ、そろそろフルチャージです」
「…!?」
ダメージが蓄積されて、Dの拳に晴れの炎が一気に凝縮される。
そして、それはシャンシャインカウンターとして放たれたが、恭弥は見事に躱していた。
…いや、違う。わざと、外したんだ。恭弥の体の動きを制御するために…!
恭弥が躱した反動で流される体はDが罠としておいていたカードの中に入ってしまう。
「恭弥…!」
「彼にも他の守護者同様幻覚でできた異空間へ行っていただきました」
Dが持つボンゴレギアの能力は本物……つまり、大空と大地の波動以外をDは使えることになる。
そのスペックの違いがDにとって恭弥と戦うことは無意味だと判断されたらしい。
「D,図に乗るな。お前の野望はオレが砕く」
「ヌフフ、やっと愚かな真打ち登場だ」
Dの体に現れたのは、隼人のボンゴレギアとランボのボンゴレギア。
二つの技を同時に使うなんて…一体どれだけの炎を灯せるのだろう。
ツナが飛び込んでいくけど、隼人の爆発にランボの雷が混じってツナも迂闊には近づけずにいた。
そんな時、Dに向かっていく人が一人。
「僕もいるよ」
「エンマ!」
「これはこれはボンゴレ10代目候補とシモン10代目のダメダメコンビじゃありませんか。
しかし沢田綱吉を許していいのですか、古里炎真。沢田綱吉はお前の家族を殺した沢田家光の息子ですよ」
Dの言った言葉に私は信じられなくて思考が停止する。
家光さんが、炎真の家族を殺した…?しかも、この事実はどうやらみんな知っていたらしい。
私以外に動揺している人はいなかった。
まさか、炎真が時々口にしていた家光さんのことは、これだったの…!
でも、Dの言葉を炎真はでたらめだと否定する。
それでもDは記憶に残っているはずだと炎真を揺さぶってきた。
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