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髑髏の歓迎会は物まね大会でみんなそれぞれ面白い物まねだった。

少しでも髑髏が笑ってくれていて、とてもうれしかったけど、…どうしてだかツナが浮かない顔をすることがあった。
ツナも髑髏のことが心配なのかもしれない。…でもそれ以外の理由があるような気がした。


――何か、大きなことが起こりそうな予感……

とても、嫌な予感だった。


歓迎会楽しかったね、なんて話しながら部屋に帰ってくると髑髏の部屋を準備する。
余っている部屋はたくさんあるからさほど時間はかからなかった。



「…美瑠様、ありがとう…」

「ふふ、私いつも一人だったから一緒にいてくれる人がいてくれて嬉しいな」

「美瑠様…」

「…あ、そうだ!髑髏、今日一緒に寝よっか!」

「え…」

「二人で恋バナとかしよう!ね?」

「…うん…」



照れたように顔を赤くする髑髏に小さく笑いかけて、お風呂に入るように伝える。
その間に明日の準備と髑髏に必要なものをピックアップしておく。

髑髏のことも心配だし、しばらくは風紀のお仕事をお休みしてクラスにいた方がいいのかな……
でも、私がお休みすると風紀のお仕事が滞ってしまうのは目に見えている。

草壁さんが苦労するのは忍びない。…とりあえず風紀のお仕事もしつつ、休み時間だけ行こう。

そんなことを考えていると髑髏がお風呂からあがったので私も入ることにする。
髑髏にはテレビとか本とか自由に過ごしていいと伝えて。

お風呂からあがるともう眠そうにしている髑髏に「寝よう」と声をかけて二人でベッドに入る。
セミダブルベッドだから2人でもあまりせまくは感じない。
こういう時にベッドが広くてよかったなんて思う。

二人顔を合わせて寝転ぶとじんわりと布団がいつもより温かく感じる。



「なんだか旅行に来たみたいだね」

「うん」

「ねね、髑髏はやっぱり骸のことが好きなの?」

「…っ…」



かぁぁっと顔を真っ赤にする髑髏がかわいくて、思わずほっこりしてしまう。
やっぱり命の恩人のことを好きになるのは自然な流れだよね。



「…好きだけど…でも、男の人としてとかじゃない…」

「あ、そうなんだ?」

「尊敬してる…」

「なるほどね」

「それに、骸様はずっと美瑠様一筋」

「…うん。ちゃんとわかってるよ」



昔は骸が私のことを好きだなんて思っていなかった。
でも、恭弥のことを好きになって、好きということがどういうことなのかわかったとき…骸の向ける思いが「異性として」ということに気付いた。

でも、骸も私もこの気持ちについて触れることはなかった。

私には恭弥という大切な人がいる。だから、骸の気持ちに応えることはできない。
それをわかっているからか、骸は私に何も言わないし、私も何も言うことはできなかった。

骸の気持ちを否定することも、口出しすることも誰にもできないのだから。

髑髏に困ったように小さく笑いかけると髑髏は静かに目を伏せる。



「…私は、いらなくなったのかな…」

「髑髏…」

「骸様には、もう、私は、」

「そんなはずない!骸は…仲間を見捨てない。…何か、理由があるんだよ」

「美瑠様…」



泣きそうになっている髑髏の手をぎゅっと握りしめて髑髏の目を見つめる。
髑髏には骸のことを信じ続けてほしい。
骸は何か考えがあって髑髏を置いていったはずなんだ。

その考えは今はわからないけど、…骸のことを信じて待っていてほしいんだ。



「髑髏、だから…待っていよう。骸を。ね?」

「…はい…」

「…おやすみ、髑髏。よい夢を…」

「おやすみなさい…」



そっと目を瞑り、意識がどんどん深いところに落ちていく。
黒い空間を漂うように歩いていると一筋の光が差しているのが見えてきた。

あれは、とその光の方へ歩いていくととても広いフロアに出て、その中心にはアルコバレーノのみんなが立っていた。


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