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――翌朝。
ツナのことが心配で、いつもより遅めに家を出て、ツナの家へと向かう。
アルコバレーノのことを聞いて、困惑していないだろうか……
元気がなかったらどうしよう。私はどう励ましたらいいんだろう。
そんなことを考えながら歩いていると「美瑠!」と後ろから呼ばれて、笑顔で振り返る。
そこには隼人と武が笑顔で立っていた。
「おはよう!」
「珍しいのな、美瑠がこんな時間にここにいるのは」
「うん、ちょっとツナのことが心配で」
「ん?なんかあったのか?」
「二人ともリボーンから聞いたでしょ?代理戦争のこと」
「あぁ!驚きはしたが、やっと腑に落ちたって感じだぜ」
なるほど。二人は謎が解けたという認識なのか。
それに、アルコバレーノがどうこう、というよりもリボーンの力になりたいという気持ちが強いみたい。
…そうだよね。難しいことを考える以上にリボーンの力になりたいって気持ちが大切だよね。
一人納得していれば、ツナとリボーンの後姿が見えてきて、二人に声をかける。
「おはようございます!」
「おはよっ獄寺君に山本!」
「リボーンさんに聞きましたよ!アルコバレーノの戦いのこと!」
「え!?二人にも言ったの!?」
「オレ達も小僧の味方だからな」
「10代目と同じチームリボーンっス!」
「いつの間に!!」
リボーンの仕事の早いこと。
ディーノとツナの了承を得て、武と隼人にも話に行ったのだろう。
得意げに笑うリボーンに苦笑しているとツナは二人にも呪いの話を聞いたのか質問する。
隼人は先ほど言っていたように疑問に思っていたことが腑に落ちたという感想らしい。
武は想像がつかないけど、呪われる前のリボーンを見てみたいとは思っているらしい。
隼人、武に声をかけたなら、と隼人は守護者全員リボーンの味方にしたらどうかと言い出した。
しかも、命令してください、とも。
ツナは基本的に自分が上、とかボスとか思っていないから案の定「命令」という言葉に「オレはボスじゃないって!!」と否定していた。
否定するツナに天然武は「照れてる」と笑うが、ツナはやっぱり「照れてるんじゃない」と否定するのだった。
おなじみだなぁ、なんて思っていると。
「誰もが味方してくれるなんて考えない方がいいんじゃないかしら。ボンジュール♪ボンクラ達」
「M・M!犬に千種!わー!どうしてここに!?」
「おはよ、美瑠!それはね、」
「宣戦布告をしに来ました」
「骸!!…宣戦布告?」
「僕が復讐者の牢獄を出たら必ずすると決めていたことを知っていますか?
沢田綱吉、お前を倒すことだ」
不敵な笑みを浮かべて「お前を倒す」と宣戦布告をする骸に隼人が怒らないはずがなく。
「それが10代目に対する守護者の態度か!」と怒鳴る隼人に骸はおかしそうに笑いだす。
あの骸のことだ。守護者、だなんて思っていないのだろう。
案の定「そんな冗談が僕の意志を妨げられるとでも?」と冗談の一言で片づけられてしまった。
相変わらずだなぁなんて思わず笑うとツナが慌てたように「待って、骸!」とストップをかけた。
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