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「い…医者ってまさか……」
「あぁそうだぞ。Dr.シャマルだ」
「ヒック」
「(酔いどれ――!)」
さらにきつくなったお酒の匂いと共に現れた…というよりリボーンが引きずってきたのは彼、Dr.シャマル。
本当ならスゴ腕の闇医者、なんだけど……今は影も形もないね、完璧に。
さっきまで飲んでいたのか右手にはお酒の瓶。
はぁ…あれほどお酒はほどほどにって言っておいたのに。
医者がお酒の飲み過ぎで体壊したなんて言ったら笑えないよ?
そんな私を尻目に隼人は見覚えのある顔にあいつは、と呟く。
その呟きに武は敏感に反応して知り合いか?と聞いていた。
隼人が知っていて当たり前。彼は…シャマルは昔の隼人達の城で医者をしていた人だから。
もちろんビアンキもシャマルのことはよく知っている。
……シャマルが最近ビアンキを一方的に追いかけてるらしいけど。
ビアンキはリボーン一筋だから諦めた方が身のためだと思うんだけどなぁ。
「よぉ隼人じゃん。お、美瑠もいる!I love you―!」
「そんなんだからビアンキにフラれちゃうんだよ」
「フラれてねぇよ!ただ愛情表現が不器用なだけだ」
そんなビアンキちゅあんも愛してるぜー!と叫ぶシャマルにパスタの麺が飛んできた。
よけてたけど。ビアンキが投げたみたいだけど。
うん、命が危ないね、本当に。
壁にパスタの麺が刺さっているのにツナが青ざめていたけど、気にしない方向で。
「話かけんじゃねー!女たらしが移る!スケコマシ!」
「なんでーつれねーの」
そう言われちゃうのは自業自得だと思うけどな。
隼人の前でそういう態度とるから嫌われちゃうんだよ。
…昔はあんなに慕っていたのに、ね。
でも隼人もそこまで嫌ってないように見えるから大丈夫だと思う。
のんびりと話していれば「早く患者を診てくださいよ!」とツナがシャマルに叫んだ。
あ、そういえばそうだった…なんて私まで思っていたりする。
だって死んでないことを知っているからどうしても忘れてしまうんだよね。
苦笑しているとシャマルもすっかり忘れてたのかそうだった、と笑った。
「死にかけの奴がいるんだってな。んーどれどれ」
ぴたり、と。
シャマルが一番近くにいたハルの胸に手を置いた。…ってこれってわいせつ罪!
ハルがショックで固ま……ることなく勢いだけでシャマルを殴り倒した。
か……格好いい…!ハル格好いいよ!シャマルを殴り飛ばすなんてすごい!
「何するんですか!」ってちゃんと女の子らしさを出しながらミスマッチな殴りっぷりは素敵すぎる。
今度痴漢を撃退するときは殴り飛ばそう、堂々と。
一人感心しているとシャマルは全く堪えてないように顔をだらしなく弛めて「この元気なら大丈夫だ。おまけに可愛いときてる」なんて言っていた。
確かにハルは可愛くて元気だけど……どう考えても見てほしい人違うよね。
これってわかってやってるのかな?それとも無意識でやってるのかな?
…今度シャマルに聞いてみよう。
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