1



作戦会議をしよう、ということになり、隼人や武、ディーノを呼んでツナの部屋に集まる。

ユニちゃんが生きているということに喜ぶけど、白蘭も生きていることにみんな一瞬だけ息をのむ。
ただ、武は白蘭に助けてもらった経緯もあるから言っただろ、と笑った。

白蘭が同盟の提案をしてきたことに隼人は反対する。

未来で白蘭がしたことはやはり簡単には許すことはできないし、信用することもできない。
リボーンの呪いを解く唯一の機会なのだから慎重に決めたいという気持ちもある。

だけど、



「でも組むんだけどな。白蘭と同盟」

「え!?」

「白蘭とミルフィオーレのハチャメチャな強さはお前達も知ってんだろ?味方になれば鬼に金棒じゃねーか」

「でも未来を恐怖に陥れた白蘭だぞ!!また、全世界の征服を企んでいるかもしれないんだぞ!!」

「確かにな。だが、白蘭の危険性はユニが一番よく知っているはずだ。
オレには呪いのためだけにユニが白蘭を代理にしたとはどーしても思えねぇ」



確かに、ユニちゃんがただ呪いを解きたいがために白蘭を代理にしたとは思えない。
それに、白蘭が自分から代理になりたいと言い出す可能性は低い。
つまり、ユニちゃんが自分から白蘭に代理を頼んだと考えるのが妥当だろう。

あの争い事が嫌いなユニちゃんが自分で白蘭を代理戦争に参加させている……

リボーンも言っていたが、ユニちゃんはもしかすると今回の代理戦争に何かを感じ取っているのかもしれない。
ならば、ユニちゃんの傍でこの代理戦争の成り行きを見てもいいのかもしれない。



「ってことで白蘭・ユニチームと同盟決定!!代理戦争とはいえ、アルコバレーノのオレが決めていいはずだ」

「そうだね、いい選択かも」

「次にウチの2人の代理を探すぞ。代理用の腕時計が7つあるのに5人しか決まってねーからな」

「予想はしていたが、どこのチームの代理も相当手ごわいぜ。わかってるだけでも」



コロネロの代理は沢田家光率いるCEDEF

マーモンの代理はザンザス率いるヴァリアー

ユニの代理はγと白蘭率いるミルフィオーレファミリー

ヴェルデの代理は骸率いる黒曜

あとわかっていないのはスカルと風だけだ。

ウチも強いメンツを探そう、という武に隼人がしぶしぶと恭弥の名前を挙げる。



「とっくに頼んだが、ヒバリはダメだったぞ」

「え?ダメって…どういうこと?」

「体調の問題と美瑠を理由にな」

「体調!?」

「D・スペードとの戦いでお前達と群れすぎて“じんましん”が出たらしい。
しかも美瑠は今回、どのチームにも属することはできねぇだろ?美瑠がいないなら嫌だと言われた」

「あはは…ごめんね。私も説得してみたんだけど…じんましんのことを言われるとあんまり強く推せなくって…」

「仕方ないよ…美瑠ちゃん」



他にもシャマルとかランチアさんの名前が挙げられたが、どの人も捕まらないという理由で却下される。

炎真は、というディーノの言葉にリボーンは「まぁいっか」くらいのノリでうなずく。

あんまり気のりしていないみたいだけど……どうしてだろう?

そうと決まれば炎真のところに行くぞ、とリボーンはツナを連れて行く。
美瑠も行くか?と誘われたが、恭弥が学校で仕事をしているとメールがあったので首を振った。

じんましんが出ているのに仕事をすると言っていたから少しだけ心配だったのだ。


- 451 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+