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「さぁ、次は誰だい?山本武か、それともチンピラか…まとめてでもいいよ」

「てめっ誰がチンピラだ!オレはボンゴレ10代目の右腕として守護者同士で大っぴらに戦闘すんのは反対だぜ!!」

「確かにツナは嫌がるよな」

「君たちは動物でなく虫だね。弱虫だ」



恭弥の言葉に隼人は怒ったが、武がまぁまぁと隼人をなだめた。
まだまだ恭弥を威嚇する隼人の隣で武は「どのみち今までの経験上、ヒバリからは簡単には逃げられっこねーよ」と言って小次郎くんに炎を灯した。

できることは限られてるだろと笑みを浮かべる武に隼人は武の策に気付いたのか「くだらねー」と言いながら髪をくしゃりと握った。
文句を言いながらもどうやら武の策に乗るようで、隼人もボンゴレギアに炎を灯す。



「やっとやる気になったね」

「こんなのイラつくが、やるしかねーんだよっ」



果てな!!と隼人が取り出したダイナマイトには導火線がなかった。
…つまり、隼人は最初から戦うつもりなんてなかった。

隼人と武の作戦は、つまり……


――煙幕を焚いて逃げること。

しかし、恭弥が逃亡を許すはずがない。



「ふざけているのかい?僕から逃げられるとでも?」



恭弥の言葉通りトンファーから鎖を出して見えないはずの武や隼人に確実に当てていく。
やっぱりすごい、と三人が戦うことなく終えたことに安心していると恭弥の動きが鈍くなる。

何故、と眉を顰める恭弥に風さんが何故鈍くなったのか説明してくれる。

「やりますね」と笑う風さんにどうやら恭弥のプライドが刺激されたようで、恭弥は風さんを睨みつけていた。
…もちろん、風さんはそんな恭弥にどこ吹く風だったが。



「(それにしても、さっきの音…もしかしてツナ?誰が戦っているの?)」



校舎に視線を向けると再び大きな音がして直感的にツナだと感じる。

ツナが危ない…!!



「ごめん、恭弥!ちょっと行ってくる!!」

「美瑠、」



呼び止めた恭弥を振り切り、聞こえてきた音の方へと走って向かう。



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