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その言葉に、みんなは息を飲む。
ユニちゃんの言葉はただの予想ではない。巫女の力をもつ、予知なのだ。



「どのチームが負けるのかはわかんねーのか?」

「はい。そこまではっきりは見えません」

「そっか…一体どこが、」

「おまたせ♪同盟のリボーンチーム♪」

「白蘭と…γ!?」



入ってきたのは若い白蘭とγ。

武は継承式のときに白蘭に助けてもらったことをちゃんと覚えていて、そのお礼を言っていた。
…白蘭は「まぐれだよ」なんて笑っていたけれど。

隼人とγもどうやら顔見知りだったようで、それぞれに再会を喜んでいるとリボーンが本題を持ち出す。

γが話してもいいかユニちゃんに許可をとると、突然取り出してきたのは……鉄砲だった。
手に取ってみれば、オーストラリア製の拳銃であるグロックだった。



「どうしてグロックが?拳銃を使う人なんて…」

「どう見ても本物でしょ?でも、その銃、幻覚で造られてるんだよ」

「え!?」



白蘭の言葉にみんな、もう一度拳銃を見つめる。
どこからどう見ても本物であり、…私も手にとっているが質感は本物。

プロの殺し屋であり、私と同じように拳銃を主にしているリボーンでさえ「これが幻覚…?」と眉を顰めていた。



「ヴェルデの造った装置ってのは平たく言やあ幻覚を本物にしちまう装置なのさ」

「うそ!!そんなことが!」

「厳密には今日になって少しずつ綻び始めたけど、それでも一日以上は本物そのもの♪」

「…それは、厄介だね」



幻覚はいわば、その人の想像そのもの。ないものを、あるものとする。
でも、その想像を本当に変えられてしまっては苦戦するのは当然だろう。

例えばこの拳銃だって持っていなくても「撃ちたい」と考えた瞬間に手に持ち、相手を撃つことができる。
しかもγの話ではフランも一緒だという。
…道理で強いはずのユニちゃんのチームが苦戦するはずだ。



「さあカタイ話はそれくらいにして」

「え?」

「ブルーベルの買ってきたマシマロの食べ比べでもしない?柔らかいよ♪」



楽しげな笑顔で両手いっぱいのマシュマロを手にする白蘭に小さく笑う。
もちろん真面目な隼人は「のんきすぎるだろ!!」と怒っていたが。



「えー美瑠ちゃんは食べるよね?」

「え?あ、うん。せっかくだし食べようかな!」

「おい、美瑠まで乗るんじゃねぇよ!今は対策を考えるべきだろ!」

「と、いってももうヴェルデの装置の対応策は考えてあるけどね」



白蘭の言葉に対応策?とツナが首を傾げる。

そんなみんなに白蘭は「天才には天才」というのと同時にドアが開き…まだ幼い正ちゃんとスパナが立っていた。
思わず嬉しくて駆け寄るとスパナは袋に入った飴をくれ、正ちゃんは「会えて嬉しいよ、美瑠ちゃん!」と笑ってくれた。

どうやらヴェルデさんに対抗する装置を二人につくってもらうつもりらしい。

だけど、1,2日でできないのが現実。
それでも一日に一回はある代理戦争は待ってくれない。
…つまり、完成する前にここが狙われてしまう可能性は高いということだ。



「ユニちゃん、私、」


――ティリリ!!!

“バトル開始一分前です”



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