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不気味な声とともに聞こえてきた、代理戦争開始の合図。

その場にいたみんなに緊張感が走り、桔梗たちが慌てて入ってくる。
みんなが慌てて持ち場につきはじめ、骸たちに襲われる準備をし始める。
外に出るみんなの背中を見て、私は覚悟を決めるともう一度、ユニちゃん、と彼女を呼んだ。



「私…今度こそ、ユニちゃんを…ユニちゃんのチームを、守りたい」

「…お気持ちは嬉しいです。でも…美瑠お姉さまはこの戦いに関わるべきではありません」

「わかってるよ…でも、」

「チェッカーフェイスに関わってほしくないんです。なんだか…なんだか、嫌な予感がするんです…」



ユニちゃんの言葉に私は思わず言葉を飲み込む。

チェッカーフェイスのことは、…私も何か怖いものを感じていた。
何か自分には勝てない大きなものへ立ち向かうような…そんな感覚。

そんなものは気のせいだと言い聞かせていたが、ユニちゃんの言葉にあの感覚がよみがえってきた。



「…私のために、美瑠お姉さまを危険な目に合わせるわけにはいきません。
美瑠お姉さまの身の安全は…アルコバレーノの総意です。…リボーンおじさま、そうですよね」

「あぁ。ユニのいう通りにしとけ、美瑠。本当ならその時計だって外してほしいくらいだ」

「リボーン…」



ドォォン!!と大きな音が響き渡り、天井からはパラパラと何かが落ちてくる。
…どうやら戦闘が始まってしまったらしい。

頭を守るユニちゃんにリボーンが「大丈夫か」と心配するがユニちゃんは「はい」と小さく笑う。



「入り乱れての総力戦になってきやがったな」

「…、はい」

「大丈夫かな…」



外から聞こえてくる戦闘音に心配は募るばかり。

そんなとき―――ピィィィという音が聞こえてきて、思わず立ち上がっていた。
この音は…大きなライフルの銃声だ。

そして聞こえてくる被弾する音に思わず私の体は駆け出していた。

後ろで「美瑠!!」とリボーンが止める声が聞こえたが、それでも歩みを止めない。
慌てて外に出ると……何故か無傷のツナに、怪我をした骸や白蘭の姿があった。

「美瑠?」と骸が驚いたような顔をしたけれど、傷が痛んだのかすぐに眉を顰めた。

よく見てみれば、隼人や武も傷ついていない。…つまり、ツナたちリボーンチームだけ、外されている。
どういうこと、と眉を顰めていると陽気な声が無線から聞こえてきた。



「元気か〜!?ツナ!!」

「と…父さん!?」

「家光さん…そっか、この攻撃はコロネロ…!」



家光さんが言うには5km離れたところからコロネロが狙撃したらしい。
すぐに二発目を撃ち…次の一撃で骸と白蘭をしとめるという家光さんにぎゅっと拳を握りしめる。
同盟チームであるリボーンチームを巻き込みたくないから離れろ、という家光さんにツナは「できない」と断る。

一度目は「急ぐからどいてくれよ〜」と聞かないふりをしてくれたが、二度目の断りに家光さんはボスとして同盟を破棄し、ツナたちも標的対象とした。



「家光さん!私です、美瑠です!お願いですから、やめてください…!」

「あれ〜美瑠もいるのか。…それは聞けん願いだな。わかってんだろ、これは戦いだ」

「わかっています。わかってますけど…っでも、息子を狙うなんて…っ」

「…相変わらず優しいな、美瑠は…」



大丈夫だ、心配するな、といつも聞く優しい家光さんの声が耳を擽る。
家光さん?と心の中で彼の名前を呼ぶと家光さんはツナに対して「早く決断しろ」と急がせる。

ボスとして、正しい決断をしている家光さん。

…本来なら同盟が裏切るというのなら問答無用で潰すはずだ。それが、マフィアの世界。

でも、家光さんはツナに「決めろ」と判断を待ってくれている。
それもきっと家光さんの優しさなのだろう。



「リボーンおじさま!…お話があります」

「なんだ?」

「私もリボーンおじさまと同じです。この代理戦争ではリボーンおじさまのチームが負けちゃダメです」

「…!ユニ…お前まさか、」

「最終的な考えは違いますが、目的は同じです。だから、私は…」



そう言うユニちゃんに私は眉を顰める。

一体どういうこと?ユニちゃんは一体どんな考えを持っているの…?

再度家光さんがツナの意思を確認すると、ツナは「撃てよ」と呟き、ガントレットを纏った。


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