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「この一撃を凌いだとき、あんたをぶちのめす!!父さん!!」

「…っツナ…」



同盟ファミリーを見捨てることができなくて、出した結論。

しかし、一度受けた白蘭はこのガントレットでは防御できないと言い切る。
コロネロの銃撃は恐ろしい精度で腕時計を狙うので、意地になってかばえばかばうほど大けがをしてしまう。

…今の白蘭や…γ、骸のように。

誰かがツナを守ってあげないと、という白蘭の言葉には「自分がツナを守る」という意味合いが含まれていた。
それに気づいたγは「お前のボスウォッチが破壊されたら姫の呪いが解けなくなっちまうだろ!」と慌てて止める。



「あ〜それもそうだね。じゃーやーめた」

「俺が行くさ!」

「γ…」

「僕でもヤバいんだ。今の君じゃ即死だよ」

「へっ…ここで死ねりゃ本望だ。――どうせ姫のオレへの想いも薄れちまってるしな」



γの言葉に、ユニちゃんが小さく息を飲んだ。

何て言ったの…?と絞り出すような声で問うたユニちゃんの声は少しだけ震えていた。
そんなユニちゃんに気付くことなく、γは心変わりしたのだと言う。

…そんなγに、ユニちゃんはお母さんに遠慮していたことを打ち明ける。


――あぁ、ユニちゃんは…こんなにもγのことを……

そう考えているうちにコロネロの銃撃が先ほどよりも強大になって襲ってきた。

今のγにはこの攻撃に耐えられない…!!このままじゃ、みんなが…っ!!

リボーンも同じことを考えたのか、呪解しようとする。…けど。


その前に、…白蘭がツナの前に庇って立っていた。



「白蘭!!お前…」

「ここで君が負けちゃいけない」

「そんな…なぜだ!!」



ツナの問いに白蘭は未来でのその後について語り始める。

虚空になっていた自分を大きな温もりで癒してくれたのが、ユニちゃんだと……
だから、今度はユニちゃんの心を守りたい、と。

このままでは白蘭が危ない、と私も月の力を手に溜めて、白蘭の腕に手を添える。
美瑠ちゃん?と白蘭が驚いたように目を見開いたけど、私は小さく笑みを浮かべて月の力を白蘭に送り続けた。

白蘭がユニちゃんを守りたいと思うように、…私も、白蘭の気持ちを守ってあげたかった。



「行くんだ、綱吉クン。お父サンを倒しに!!」

「…っわかった!!」



ツナは家光さんのところに向かって飛んでいき、…私は白蘭を支え続けた。
でも、コロネロのライフルをすべて一人で受けることはできなくて、白蘭の持っていたボスウォッチは壊れてしまう。

傷が深くて倒れこんだ白蘭の体を私が慌てて支えると白蘭は満足そうな笑みを浮かべた。



「美瑠ちゃん…ありがと…」

「…白蘭…」

「ふふ、未来で手にできなかった温もりが…こんなに簡単に得られるなんて……皮肉だなぁ…」

「あ…」

「抱き着いてもいい…?」

「…バカ、本当は立てるんでしょう」

「あ、気付いた?」

「もう!…っ、ユニちゃん!白蘭のこと、お願いね!」



救急セットを持って駆け寄ってきたユニちゃんに白蘭を預けて、私もツナを追いかける。

リボーンがパラグライダーを使おうとしていたので「リボーン!」と声をかけてフェニちゃんを呼び出した。


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