そして、一瞬の隙の内に…家光さんの後ろをとったが、家光さんも素人ではない。
ツナの拳を避けると炎を灯した拳をツナに向かって振り下ろした。

…でも、ツナは避ける様子を見せない。そのまま、家光さんの拳を受け止めていた。



「ツナ…!」

「…強いよ…父さんは強い…でも…っあんたに勝ちたいんだ!!」



不規則な炎の瞬きが見えて、ツナの死ぬ気の炎が大きくなっていく。

――死ぬ気の零地点突破改…!

行くぞ、というツナの言葉とともに家光さんとの激しい戦いが始まる。
明らかにツナの動きが変わっていて、…またツナは強くなったと少しだけ安心する。

美瑠、行くぞ、と声をかけられて、コロネロとラルと一緒にリボーンのところまで下りる。
すぐさまリボーンに目的を聞くラルとコロネロにリボーンは「何で敵チームのお前達にわざわざ教えてやんなきゃなんねーんだ?」と冷たく突き放す。
その言葉に少なくとも敵とは思っていなかったコロネロとラルは驚いたような視線を向けた。



「次はお前たちのチームをぶっ潰すからな」

「ふふ…リボーン、自信満々だね」



リボーンの自信満々の言葉にコロネロはなめてんのか!と怒っていたが、さすがはラル。
根拠は、と冷静に聞いていた。確かに強くなっているが、まだ家光には到底及ばない、と。
しかし、リボーンはそんなラルにそうは思わないとすぐさま否定する。

――もしかしたら、もしかするかもしれないぞ、と。

そのリボーンの言葉にラルもコロネロも「そこまで買ってるのか!!」と驚いていた。

そんな話をしていると、戦闘終了の合図が鳴り響く。
すっきりした顔をしたツナと家光さんの表情を見て、やっぱり親子なのだと優しく微笑んだ。



「そーいや、美瑠、雲雀がヴァリアーとぶつかってんのは知ってんのか?」

「え!?リボーン、それは本当なの!?」

「あぁ、ディーノから連絡があった」

「…っ、ちょっとごめん!!」



まさかツナたちと一緒にいる間に恭弥がヴァリアーのみんなと戦っているなんて…!

いくら恭弥が強くても、ヴァリアーのみんなと戦ったとなれば無傷ではないだろう。
心配で、みんなから少し離れたところに行くと恭弥へ電話する。

出ないかもしれない、という心配は杞憂に終わり、すぐに恭弥は出てくれた。



「恭弥!大丈夫!?」

「大丈夫だよ、美瑠。今から金髪の彼を咬み殺すところ」

「え!?ディーノを?あ、あれ…?ヴァリアーのみんなと戦ってたんじゃ…?」

「うん、彼を咬み殺したらね」

「う、うん?…と、とりあえずディーノを咬み殺すのはやめよ?」

「……、……」

「(あぁ、納得してない…絶対嫌なんだ…)恭弥…会いたい、な…」

「今行く。どこ?」

「え…あ、並盛神社の近く…」

「すぐ行く」



ぷつん、と切られて思わずあっけにとられる。
まさか恭弥がディーノとの戦闘をほったらかして私に会いに来てくれるとは思わなかったから。

…い、いや…ちょっとは恭弥のストッパーになるかなーとは思ってたんだけど…こんなすぐにやめてくれるとは思わなかったというか……

自分でいうのもなんだけど愛されているというか、なんというか……くすぐったい気持ちが胸を支配して思わず笑みを浮かべていた。


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