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―――side 武
獄寺の珍しく「はぁっ!?」という驚きの声を廊下で聞いてちょっとした好奇心が生まれる。
だってあの獄寺が大声出してるんだぜ?あ、ツナの隣でならいつものことか。
でもあんな吃驚した声初めて聞いたのな!なんか面白くね?
一体なんだろうなーと思いつつ教室のドアを開けるとみんなから挨拶されて「はよ!」と返す。
獄寺はっと………あれ?美瑠と一緒?
ってことは美瑠の発言に吃驚ってことか?珍しいな。
自分の席に鞄だけ置いて、ガシッと美瑠の肩に腕を回して組んでみる。
「はよ、美瑠、獄寺!」
「おはよう!武」
「朝っぱらから絡むんじゃねぇー!」
「ははっ!今日も元気なのなー」
なんて獄寺に返しながら、内心安心してた。
美瑠、何か今日は元気なのな!
…昨日はすげー落ち込んでたから、心配した。
オレ、ダチなのに何もできねぇのかなって、悩んだりもした。
けど、もうその心配はいらねぇみたいだな!
美瑠はいつも以上に楽しそうに笑ってるし。
「美瑠、何かあったのか?」
「あっ…うん!」
すごくいいことがあったんだ、とはにかむ美瑠に「何だ?」と首を傾げる。
昨日はあんなに落ち込んでたのにそれを上回ること……んー…思い浮かばないのな。
昨日は特別何かあったってわけじゃねぇし。
興味津々とばかりに美瑠を見れば美瑠は悪戯を企むような子どもっぽい笑顔を浮かべて、少しオレの近くに寄って小声で爆弾を落とした。
「恭弥と付き合うことになったんだよ」
「えっ!?」
「武も声が大きいー!」
声は小さく!と言われて悪りぃ、と謝りつつも内心動揺中。
だってあの雲雀だぜ?群れるな咬み殺す、のあの雲雀。
まぁ雲雀が美瑠のこと好きっていうのは誰から見てもわかったけど、さ。
まさか美瑠も雲雀のことが好きだったなんてなー
しかも付き合う………想像できねぇのな。
……でも、さ。
美瑠がすげー幸せそうだから、いいんじゃねぇかなーって、思うんだ。
(応援するぜ!と頭を撫でればありがとう、と笑ってくれた)
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