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「今日はオレのために集まってくれて感謝してるぞ」
「は?え?…へっ?」
「オレもこれで1歳だぞ」
「なっ…え…!まさか……じゃあ誕生会って……」
「そうだぞ。オレのだ」
やっぱり、というかそうだったんだー!
さっきまでオレのだと勘違いしてたオレって恥ずかしい……ていうかリボーンも誕生日だったのかよ。
全然知らなかったのは…故意なのか、偶然なのか。
そういえばリボーンが朝それっぽい言ってた気もする、し。
はぁ…自分のことだと思った自分が馬鹿みたいだ。
そう肩を落とすとやっと母さんが気づいたのか「ツナもだったわね!」なんて今頃言う。
しかも今思い出したー!?お、オレ本当に母さんの子ども、なのか…?
あぁでも天然な母さんらしいと言えばらしいけどさ。
苦笑を漏らすと「じゃあ一緒にしちゃおう!」みたいな空気になって。
なんかオレ、自分の誕生会催促してるイタイ奴みたくなってる……
うぅ、と落ち込むと美瑠ちゃんが知らなくてごめんね、と謝ってくれた。
いや、美瑠ちゃんが謝ることじゃ…!と顔をあげて、驚愕。
「美瑠に近づくな」
「(ひっ雲雀さんー!?)」
思わぬ人登場。
ていうかこのメンバーの中で違和感ありまくりー!
あの雲雀さんもクラッカー鳴らして…る、わけないよな、多分傍観してたはず。…そう思いたい、切実に!
近づきかけた美瑠ちゃんから一歩離れて辛うじて口を開く。
「ど、どうして雲雀さんが…?(何となく想像できるけど…)」
「美瑠の付き添いに決まってるでしょ」
「…ですよねー…」
何となく予想通りだったけどね!
そうじゃないと雲雀さんがこんなところにくるはずない。
まぁあのリボーンが色々と言ったなら納得するけど……
ここじゃ何だから、とオレの部屋に移動してそれぞれお茶を出す。
比較的狭いオレの部屋にこう何人もいると人口密度が高くて。
…何度雲雀さんの方を見てしまったことか…!
いつトンファーを取り出すか、いつ不機嫌そうにその顔を顰められるか気が気じゃなかった。
けど、どうやら雲雀さんには美瑠ちゃんしか見えてないみたいで今のところ大人しい。
というか美瑠ちゃんとイチャついてる…!
「じゃ、ボンゴリアン・バースデーパーティーを始めよっか!」
「ボンゴリアン・バースデーパーティー…?」
雲雀さんの腕の中から抜け出してそう美瑠ちゃんが高らかに宣言する。
聞き慣れない単語に首を傾げるとリボーンが珍しく簡単に説明してくれた。
何でもボンゴレファミリーでは奇数才の誕生日にボンゴリアン・バースデーパーティー(リボーン曰く伝説の、らしい)をしなくてはいけないとか。
ルールは至ってシンプルで誕生日をむかえる主役(ホスト)が、参加者の用意したプレゼントや“出し物”に点数をつける、というもの。
複雑なものじゃなくて本当に助かります。
しかも一番高い点数をとった参加者はホストから豪華プレゼントをもらえるみたいだし……
身構えていたけど、なんか楽しそうな普通のゲームじゃない…?
「ゲ…ゲーム?」
「違うよ?」
「最下位は殺されるんだ」
「んな―――っ!なんだよそれ!
なんで祝いにきて殺されなきゃなんないんだよ!」
ていうかやっぱり普通のゲームなんかじゃなかった!
さすがマフィアが開催するだけあるな、本当!
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