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それでも…!と言葉を続けていると美瑠ちゃんの視線が獄寺君へと移る。
獄寺君は突然視線を向けられたことに驚きつつも表情を変えなかった。




「久しぶりだね、隼人」

「おう……久しぶり」




獄寺君が女の子と話してる!
学校ではモテるけどほとんど相手にしないで、あまり話さないからちょっとびっくり。

美瑠ちゃんは懐かしそうに目を細めて眩しそうに獄寺君を見上げた。




「元気そうでよかったよ。 綱吉くんのファミリーになったんでしょ?」

「あぁ。オレは一生十代目について行く!」




ちょっと待ってー!オレ十代目になる気ないから!
しかも一生ついてくるって何―!?


そう声に出したかったけど獄寺君がぐっと拳を握り締めて、本当に嬉々とした様子でそう宣言するから、何故か言えなくて。
いつもだったら何か言えるんだけどね…いつもより嬉しそうに宣言した獄寺君を見ると何も言えなかった。

美瑠ちゃんはその様子に自分のことみたいに嬉しそうに笑って、ただ「そっか」とだけ呟いた。
きっと美瑠ちゃんはその言葉だけで十分だと思ったんだろう。




「それで…貴方は?」




美瑠ちゃんの視線がちらりと山本の方に向いた。

そっか。オレのことはリボーンから聞いて、獄寺君の方はたぶんイタリアで知り合ってるんだろうけど、山本のことはまだ知らないんだよね。

山本はまったく人見知りなんて知らないかのように美瑠ちゃんにいつも通り爽やかな笑みを浮かべた。




「オレ、山本武ってんだ!よろしくな、彼方!」

「美瑠でいいよ。私も武って呼ぶから」




ニコリ、と美瑠ちゃんが可愛らしい笑みを浮かべる。
そんな笑みに山本はニッと山本らしい笑みを浮かべて「んじゃ、美瑠だな!」と美瑠ちゃんの頭を思いっきり撫でた。

……撫でた!?
す、すごい山本…!初対面の美瑠ちゃんの頭を撫でるなんて!さすが天然!

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