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「ディーノはおまえの兄弟子だぞ。美瑠にとっては一番慕っている兄のような奴だ」

「兄…?」

「悪りぃことばかり言ったが気を悪くすんなよ、ボンゴレ10代目。
オレもリボーンに会うまでボスの資質なんてこれっぽっちもなかったんだ」




最初は「リボーンに会うまで?」と首を傾げていたツナ。

けど、次第にその言葉の意味を理解し始めたのか、まさか…!とハッとする。

ツナが気づいたことにリボーンは口の端を上げて、




「オレはここにくるまでディーノをボスにすべく教育してたんだぞ」




と、元ディーノの家庭教師だったことを打ち明けた。

ついでに私も一緒に教えていたことも。

そう言えば初めて会った時、リボーンのこと先生って呼んでたね、とツナは思い出したように呟いた。




「ま、おかげで今じゃ五千のファミリーを持つ一家の主だ。
本当はリボーンにもっと色々な事を教わりたかったが、お前の所に行くっつうんで泣く泣く送ったんだぜ」

「本当に泣く泣く送ったの?清々するじゃなくて?」

「当たり前だっての!」




あんまり変なこと言うな!殺される!と冷や汗をかきながらリボーンをちらり、と見るディーノに、ちょっとからかいすぎたかな、と笑ってごめんね、と謝った。

やっぱりどんなに一人前になってもリボーンのことは恐いままなんだね。

…そうだよね、何て言ったってリボーンの指導の仕方は強烈だし、滅茶苦茶なことも無理難題も押し付けて、…うん、これ以上ないくらいスパルタ。

恐怖心も植え付けられたまま、ってね。




「あの…さっきから誤解してるみたいですけど、僕はマフィアのボスになる気なんてサラサラないんです」

「…!ははっ!リボーンと美瑠の言う通りだ!こいつ、昔のオレにそっくりだな!」

「え゛!?」

「オレも最初はマフィアのボスなんてクソくらえと思ったもんだ。
ハナからマフィアを目指す奴にロクな奴はいねー…
お前は信用できる男だ。ま、美瑠が信用してんだから特にな」




ニカッと眩しいくらいの笑顔を向けられて、思わずうん、と頷きながら笑い返す。


ツナは信用するのに十分値する人だということはこの短い期間でもすぐにわかった。

優しいが故に小さな子ども達に好かれやすいし、何より嘘をつかないから。

きっとツナはいいボスになるって、心からそう思えるんだ。


ツナは私が信用していることが予想外だったのか「本当に…?」と私を見つめる。

もちろん、と笑顔で返せばツナは嬉しそうに顔を綻ばせた。

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