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「やべーな。外にはディーノの部下がいるぞ」
「あっ!そういえば!」
リボーンの言葉にハッとした時には私の体は自然と動いていて、その横を金糸の糸が引き、彼、ディーノが窓から飛び出していた。
危ない、と思った瞬間、ディーノは懐から自分の鞭を取り出して、
「てめーら伏せろ!」
そう叫んで鞭を一つの手榴弾に絡ませていた。
私も安全装置を外して素早く導火線へ照準を合わせる。
もう無意識のうちに角度や風のことを計算し、経験からタイミングを図り、パンッと銃弾を放った。
二つ目の手榴弾の導火線は幸運にも銃弾で消えてくれる。
もう一つの手榴弾はディーノによって空中に放り投げられていた。
バァァン、という爆音は空中で響き、部下の人達に怪我の一つもない。
よかった、と安心していれば部下の人達の笑い声。
「またボスのやんちゃだな!」
「一日に一回はドッキリさせやがる」
「美瑠お嬢も相変わらずだな!」
「今のはちげーよ!」
「みんな無事でよかった!」
ニコッと笑うと部下の人達がおー、と笑って手を振ってくれる。
大きく手を振り返すとディーノが手が痛くなるぞ、と苦笑した。
そう言っても…変わらないくらいみんないい人達だから、手を振り返したくなるんだよ。
するとツナがディーノのことを憧れているような目をしながら、「あの人カッコイイ…」と無意識のように呟いた。
「わかったか?ファミリーのために命をはるのがマフィアのボスだ」
「なんでもかんでもそこに結びつけんなよ!」
「ふふっ、でも本当のことだよ?」
「ディーノ、お前今日は泊まってけ。美瑠も泊まっていったらどうだ?」
「え!?美瑠ちゃんも!?」
少し嬉しそうに私に視線を向けられる。
リボーンの中では私とディーノが泊まっていくことが決定されているけど……
ここに来る前に恭弥に風紀のお仕事押し付けちゃったから、そうもいかない。
きっと恭弥、今頃すごく大変だと思うし……
そんなことを考えていたら、ツナが真っ青になっていた。
……?今、私が少し考えていた間に何があったんだろう…?
「(美瑠ちゃんが泊まってくれたら嬉しいけど……雲雀さんにバレたら、
確実に 咬 み 殺 さ れ る ! )」
「ごめんね、リボーン。私、学校に帰らないと」
「…雲雀か?」
「うん、お仕事任せてきちゃったから」
小さく苦笑しながらごめんね、と謝るとリボーンはあっさり「わかった」と言って納得してくれた。
ツナはそっか、と苦笑を返してくれて。
ディーノにも聞こえたのか外から少し大きな声で
「なら、オレが送っていくぜ」
と言ってくれたから、その言葉に甘えて送ってもらうことにした。
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