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―――side 雲雀



「…僕、美瑠のこと好きだよ」

「…?」




情けない声だって、自分でも思う。
こんなにも不安に駆られるなんて…なんて女々しいんだろうって。

震えてしまう声に、体に、―――自分がどれだけ美瑠のこと好きなのか、実感させられた。




「でも、美瑠は違った…?」




僕の気持ちを押し付けてた?

なんて、そんならしくないことを思う。

…さっきの美瑠と前に写真で見た金髪の彼がキスしている所を見てしまったから、こんなに心が乱される。
彼の隣で幸せそうに微笑んでいた。その表情から…好きだって、伝えていたように思う。

どうしようもなく、哀しくて、嫉妬、して…感情のコントロールさえできなくなる。




「恭弥…?どうしたの?」

「……っ」




美瑠の無垢な言葉が僕の感情を爆発させる。

何も考えられなくて、ただ体が勝手に動いて―――美瑠に強引にキスしてた。

美瑠は突然の出来事に頭がついていっていないのか目は開けたまま。
金髪の彼のときは慣れたみたいにキスしていたのに、どうして僕とのキスには驚くの?…ムカツク。僕は受け入れてくれないの?



「んっ…!」



勢いに任せて美瑠の体を壁に押し付けて、貪るように口づける。
何度も何度も噛みつくように唇を重ねれば次第に美瑠の力が抜けていくのがわかった。

ガクリ、と崩れそうになった体を抱き留めてゆっくり唇を離す。
虚ろな目のまま美瑠は僕を見上げて、哀しそうに眉に皺を寄せた。

そして―――そっと、指先が僕の頬に触れる。

とても優しく…僕を宥めるかのように。

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