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「キツいなら休んでもいいんだよ?」

「大丈夫だよ。そんなに悪くな…っ」

「恭弥!」




立ち上がろうとした恭弥の体が傾き、とっさに受け止める。

けど、恭弥の体を支えることができなくてしゃがみこむと、やっとわかった体調の悪さ。
こうやって受け止めただけなのに伝わってくる、熱。

こんなに熱いなんて…きっとすごい熱が出てる。

どうしてもっと早く気づいてあげられなかったんだろう…っ




「恭弥、しっかりして…!」

「ん…」




大丈夫だよ、と呟いて、そのまま恭弥の全身から力が抜ける。

気を失った、と思ったらとても焦ってしまって、ただ、恭弥の名前を何度も呼ぶしかできなかった。

私の声が聞こえていたのか草壁さんが慌てて入ってきて、急いでタクシーを呼んでくれる。
何でも恭弥は救急車に乗ることが嫌いらしい。…いつもは乗せる側だから。

草壁さんに恭弥をおぶってもらって、病院に着くと、




「すぐに特別室に運べ!」




…すごく特別待遇でした。

医院長さん自ら診察して、すごく広い病室(特別室)に通される。
しかもコーヒーや果物、なんでも運び込んでくれた。

恭弥…本当に一体病院に何したの…!?
…確かに恭弥のお陰で病院が繁盛する所もあるけど…やっぱり恭弥ってすごい。

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