6



「恭弥…点滴、は?それに…この人達…」

「点滴は邪魔だったから抜いた。…そいつらはゲームの敗者」

「抜いたの!?だ、ダメだよちゃんとしてないと…っ、しかも無理矢理ちぎったの!?」




パシッと無理矢理腕を掴まれたかと思えばパジャマの袖を捲られる。

…あ、無理矢理抜いたから血が出てるや。
まぁ別に痛くはないし、これくらいの出血なら大したことない。




「血がっ…恭弥、ここ押さえてて!」

「え?うん」

「止血しないと…!」




必要ないよ、って口を開こうとしたけど。
あまりにも美瑠が心配そうに慌てて救急箱を持ってくるからタイミングを逃してしまった。

美瑠の手で消毒して綺麗に包帯を巻かれると美瑠はホッとしたように息をつく。

本当はそんな大したことないのに……




「…この人達も手当てしないと」

「必要ないよ」




うん、全然必要ない。むしろその辺に捨てておけばいいと思う。
美瑠の手が触れるなんて論外だ。…さっさと処理しておけばよかった。

美瑠は僕が咬み殺した男達を手当てしようとしたから慌てて止める。
…止めたら美瑠が純粋な目で見てくるから、困る。

どうして?なんて聞いてくるから言葉に詰まってしまうじゃないか。

困った、と何も言えずにいるとドアの前に人の気配を感じる。
…どうやら、次のゲームの参加者がきたみたいだね。

ガラリ、と開いた突然の訪問者に美瑠の意識がそっちへ向かう。




「やぁ」

「ツナ…!?」

「雲雀さん、それに美瑠ちゃん!?なんで病院に!」




現れたのは僕の予想通り、あのよくわからない草食動物。…沢田綱吉、とか言ったっけ。

彼は怪我しているのか足にギブスをつけて松葉杖をついている。
僕がいるとは思わなかったのか草食動物は驚いたように目を大きく見開いた。

…リアクションが一々オーバーすぎる気もするけどね。

- 86 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+