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「カゼをこじらせてね」と答えてあげれば微妙な顔された。…失礼だな。

美瑠も僕に倣って「私は恭弥の看病で」というと何故か納得された。…咬み殺そう。




「退屈しのぎにゲームしてたんだが、みんな弱くて…」

「んな――!(何があったのー!)」

「相部屋になった人にはゲームに参加してもらってるんだよ。
ルールは簡単だ。僕が寝ている間に物音をたてたら咬み殺す」

「できるかな…」

「美瑠はいいよ、そこで見てて」

「え?でも、」

「万が一ってことがあるから」




美瑠を咬み殺すなんてことできないし。




「ちょっとまてー!一方的――っ!?てか病院じゃありえない状況だ――!」




この部屋ムリ!美瑠ちゃんと雲雀さんがイチャつくのを見なきゃいけなくなっちゃうし!
ここにいるんだったら家の方がマシ――!なんて叫ぶから咬み殺してやろうかと思ったけど。

後ろに立っていた彼を見てまぁいいか、と思い直す。




「あ、あの僕、もうすっかりよくなったんで!退院します!」

「だめだよ、医師の許可がなくちゃ」

「(んなっ!?いつの間に立ってたのー!)」




彼の後ろに立っていたのはこの並盛病院の医院長。もちろん僕の支配下にある人間。

やぁ、と声を掛ければピシリ、と背中を伸ばし、草壁と同じくらい深々と頭を下げた。

…美瑠が少しびっくりしているようだけど。




「こうして安心して病院を運営できるのもヒバリ君のおかげ。
生け贄でもなんでもなんなりと申しつけてください」

「(病院ぐるみー!)」

「じゃあそろそろ寝るよ。ちなみに僕は葉が落ちる音でも目を覚ますから」

「なっ」

「(ほ、本当なのかなっ?)」




ばふんっとベッドに体を沈めて、欠伸を咬み殺す。
固まっている沢田綱吉を無視して近くにいる美瑠の腕をひいた。

少し強くひっぱりすぎちゃったからかよろけた美瑠を受け止める。

…あ、突然すぎて美瑠が固まってる。




「おやすみ、美瑠」

「あ…おやすみなさい、恭弥」




軽く頬に口付けると美瑠は照れたようにはにかんでくれた。

その笑顔に安心しながら、僕はゆっくり眠りに落ちていった……

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