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「ったく。くだらねーぜ」
「(あ、隼人が拗ねてる)」
「ご…獄寺……私語はつつしまんか…」
私が授業とは関係ないことを考えていれば、隼人のダルそうな声。
先生は一応注意したけど隼人が素行不良なのは授業を出ていない私でも知っていること。
隼人に怯えているのか先生の注意の声はかなり小さくて、しどろもどろ。
そんなに怯えなくても隼人はそんなに怖くないのに。
…なんて思うけど、やっぱり先生としては隼人って怖い生徒なのかもしれない。
隼人は注意されたことも意に介さず、「けっ」と一蹴。
「じゃあ難しいが次の問を獄寺…」
「7π」
「(隼人に聞くなんて……先生可哀相…)」
「…そーだな。あっとる…」
しぶしぶと答えた先生に私はもう苦笑するしかない。
先生、絶対質の悪い生徒だと思ってるよね。
勉強できなかったら色々言えるけど、隼人って態度が悪いだけで成績優秀だもの。
恭弥と違って権力を握っているわけでもないから、余計に接し方が難しいのかも。
少し悔しそうにしている先生を見ながらそんなことを考えているとふと先生と目が合う。
「そうだ。初めてだったな、彼方が授業受けるの」
「え、あ、はい」
「じゃ、次の問、さっきの問題より少し難しいができるか?」
「半径6です」
「せ、正解だ…よくわかったな」
先生のぽかんとした顔。
それはそうだよね、いつもは授業を受けない私がこんな難しい問題をすらりと解いたんだから。
みんなもびっくりしたのか「すげー!」と歓声をあげる。
そんなに感心されるとなんだか照れるな…
「すげーな!頭いいんだな、美瑠って」
「そんなことないよ」
武の言葉に謙遜すると、先生は「獄寺もああいう態度なら…」と密かに思ったようだった。
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