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「京子ちゃん誰かにチョコあげたのかなー…それともこの後あげるのかな〜
あ〜気になるー!でももしあげてるの目撃したらオレ凹むよな…この世の終わりだよ〜」

「直接聞けばいいじゃねーか」

「リボーン!学校に来んなって何度言ったら」

「さっさと行け!」



悩みに悩みぬいたすえにリボーンが現れて、死ぬ気弾を撃たれるとツナは帰っていく京子を追いかけて行った。

あ…バッグとか全部おいて行っちゃったけど、いいのかな?
でも、私があげたチョコは持っていってくれてる。
無意識なんだろうけれど、そういうところも優しいよね。




「…行っちゃった……あ、リボーン!はいっ!これ」

「サンキュー美瑠」



リボーンには黄色のリボンを巻いた箱を手渡す。

毎年作ってあげていたから、今年もあげれてよかった。
リボーンは嬉しそうにニッと口の端をあげるとお礼のキスを頬にする。

イタリアならバレンタインというと男の人が女の人に花とかをプレゼントするんだけど、私の場合趣味であげていたんだよね。
みんな「おいしい!」って言って食べてくれるのが嬉しかったから。




「今年はコーヒーリキュールにちょっと苦みを増してみたの。
きっと私があげたコーヒー豆と相性がいいと思って」

「さすがだな。あとで食べる」

「うん!じゃ、またね」





ちゃお!と手を振るといつの間にかリボーンが姿を消した。

…さてと。本当は武と隼人にもあげたかったんだけど、あれだけもらってたらいらないよね;

でも一応いるか聞いとこうかな。できたらあげたいし。



「隼人!」

「お、なんだ?」

「隼人にも作ったんだけど…チョコいっぱいもらったよね?」

「オレにも!?」




女の子たちから逃げていた隼人に声をかければびっくりしたように目を丸くして私が持っている箱を見つめる。
うん、と頷いたが、隼人の返事がわかりきっているから苦笑しか出ない。

隼人はビアンキのことがあって手作りのお菓子にはトラウマがある。
だから、あまり手作りのものはもらわないようにしていることも知っている。




「いらない、よね…」




本当は感謝の気持ちとか友達としての気持ちとか伝えたくて作ったんだけど……

そう言うと隼人はひょいっと私の手から箱をかっさらう。




「いるに決まってるだろ」


「…!ありがとう!」




照れているのか隼人はそっぽ向いてぶっきらぼうにそう言ってくれた。
隼人の優しさが嬉しくてニコッと笑って、今度は武の方を向こうとした、けど。

その前に誰かの手が私の持っていた箱を取り上げる。


あ、と小さく漏らしてその箱の行方を追うと後ろにはニカっと笑った武が立っていた。



「オレももーらいっ!」

「武!」

「これ、もらっていいか?」

「うんっ!それ、武の分だから!」

「そっか。ありがとな!」



嬉しそうに笑う武に私まで嬉しくなってどういたしまして!と微笑む。

これからまだ風紀委員の仕事が残っているからバイバイ!と言って二人と別れた。

二人とも渡せてよかった!喜んでもらえたし。

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