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「おいしいでしょ?」

「…うん。おいしい」




でもちょっと甘すぎたみたいで、美瑠はコーヒーを一口含む。

そのせいでさらにコーヒーが余計苦く感じたのか、少しだけ顔がゆがんだ。




「苦い…」

「コーヒーだからね」




うーと苦そうにする美瑠に苦笑するとちょっとした悪戯を考えついた。

僕ってナイスアイディア!と内心でにやりと笑う。




「甘いのと苦いの、どっちが好き?」

「え?それはもちろん甘い方が好きだよ?」

「なら、」


―――ちゅっ



「…!」

「こっちの方が甘いでしょ?」




美瑠の唇に軽くキスして、ニヤリと笑う。
すると思いがけないキスで美瑠の頬は真っ赤になっていた。

その様子に大成功、と笑うとさらに赤くなっていく頬。
(そういう反応が可愛いんだよ)



「あま…い」

「でしょ?」

「うん。甘いの好きだからまた甘いのがほしいなって……」



質問。

襲っていい?

(え?ダメ?だってもう一回キスしてほしいって言われてるんだよ?)
(僕の理性が持つかな…がんばれ、僕)



「じゃああげるよ」



チョコって甘い。

コーヒーは苦い。


でも一番甘いのは…キス。



(顔が真っ赤だよ?)
(恭弥のキスが好きなんだもん…)
(…やっぱり襲っていい?)


→おまけ

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