6
「おいしいでしょ?」
「…うん。おいしい」
でもちょっと甘すぎたみたいで、美瑠はコーヒーを一口含む。
そのせいでさらにコーヒーが余計苦く感じたのか、少しだけ顔がゆがんだ。
「苦い…」
「コーヒーだからね」
うーと苦そうにする美瑠に苦笑するとちょっとした悪戯を考えついた。
僕ってナイスアイディア!と内心でにやりと笑う。
「甘いのと苦いの、どっちが好き?」
「え?それはもちろん甘い方が好きだよ?」
「なら、」
―――ちゅっ
「…!」
「こっちの方が甘いでしょ?」
美瑠の唇に軽くキスして、ニヤリと笑う。
すると思いがけないキスで美瑠の頬は真っ赤になっていた。
その様子に大成功、と笑うとさらに赤くなっていく頬。
(そういう反応が可愛いんだよ)
「あま…い」
「でしょ?」
「うん。甘いの好きだからまた甘いのがほしいなって……」
質問。
襲っていい?
(え?ダメ?だってもう一回キスしてほしいって言われてるんだよ?)
(僕の理性が持つかな…がんばれ、僕)
「じゃああげるよ」
チョコって甘い。
コーヒーは苦い。
でも一番甘いのは…キス。
(顔が真っ赤だよ?)
(恭弥のキスが好きなんだもん…)
(…やっぱり襲っていい?)
→おまけ
- 98 -
*前次#
ページ:
back
ALICE+