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「本当……何なの?」
「翠徠、君をボンゴレ専属のヒットマンにしたい」
「私を…?」
今度こそ、本当の目的だったらしい。
意味、わかっていってるのかしら。
そう問うてみればもちろん、と満面の笑みで頷かれる。
満面の笑み、といえば聞こえはいいが、ようは何かを隠しているような、含んでいるような、そんな笑みだ。
決して綺麗で純粋なものじゃない。
いや、顔の形成から言えば綺麗な笑みといえば綺麗だけれど。
「嫌とは、言わせないよ?」
「………」
その瞬間、私はスッと目を細めて、先ほどまで押しとどめていた殺気を隠しもせず解き放つ。
何ていう男なの、沢田綱吉。
私が知らない間に、あなたもこんなに曲がった育ち方をしてたなんて。
さすがこのマフィアが蔓延るイタリアで最強を名乗れるファミリーのボス、と言いましょうか。
私の殺気に彼は再び満足そうに笑うと私の前にスッと嫌味ない動作で跪く。
そして私の手をとって、上目遣いで私を見上げた。
「君になら、忠誠を誓うけどな」
「……あなたという人は、」
どこまでも……
悔しさでぐっと唇とかみ締めながら、跪いている沢田綱吉の前に座り込む。
そしてこれ以上ないほど優雅に頭をさげてみせた。…その手は、自分でもわかるくらい、震えていた。
凄まじい、屈辱だ。
私は一流のヒットマン。なのに、こんな形で一ファミリーの傘下にはいるなんて。
しかも私の意志ではなく、他人の意志に従って。
あぁ、これ以上ない屈辱だと思う。
そんな私の感情を知ってか、知らずか頭を下げた私にニコリと、今日初めて沢田綱吉…いや、『沢田君』が笑った。
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