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「これからよろしくね、翠徠」

「よろしくお願いします…十代目。
…では、さっそくこれからの関係を円満にするために」




―――パァァァンッッ!


三つの銃声が綺麗な沢田綱吉のこの部屋に響き渡る。
そして……傷を負った三人の男達のうめき声も。

かすかな硝煙の匂いをかぎながら、私は静かに少し熱くなった愛銃を懐に収めた。
そして沢田綱吉に嫌味を含めた笑みを浮かべてやる。




「私に脅しなんて、いい度胸ね。
さっきからこの三人の殺気が鬱陶しかったんだけど」

「あぁ、ごめんね?こんな三下を君の脅しに使って」




君のプライドを傷つけたかな?という彼に心底再び銃を向けたかった。
でも今となってはもうできないけど。
私はこの人の傘下に入ったのだから、一応は上司ということになる。忠誠を誓ったからにはそれを守らなければこの世界で生きていけない。
その隣で怪我をしてうめく男達に大げさな、と溜息をつきたくなった。

私が殺気を沢田綱吉に向けたとき、隠し扉の中にいた彼らは私に殺気を向けてきた。
まぁ、全然殺気とも呼べない代物だったけれど。
その忠誠心に免じて命だけはとらないであげたのに……

うめく前に私に感謝して欲しいくらいだ。
私に殺気を向けたんだから、それなりの覚悟を持っていたはずだしね。
それとも、こんな小娘、となめられていたのかしら。それも不快ね。




「私は帰るわ。また、詳しいことは聞きに来る」

「うん、じゃあ明日来てね」

「……了解、ボス」




ニコニコ、と終始笑顔の沢田綱吉を背に私は部屋を出た。

彼の「まだ時間はあるし、ね」という意味深な言葉を聞き逃しながら。



忠誠心?そんなもの、ない。
(だってこれはビジネス。当然でしょう?)

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