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「そういえば骸は何用意するの?」

「僕は出ませんよ。マフィアの中にいるなんて吐き気がする」

「でも出なかったら最下位になって殺されるよ」

「あぁ、あの巫山戯たルールですか?…無視です、そんなの」

「ふふ、骸らしいね」




クスッと笑うと骸もつられたようにクフフ、と独特の笑い声を漏らした。
どこか冷たくて、どこか優しいその笑い声は夢の中と一緒で。
一瞬だけ…あの夢の中なんじゃないか、って錯覚する。(違うことはすぐに自覚する、けど)
不自然に立ったあの南国果実を思わせる髪の毛がふわり、と揺れる。
その動きに合わせて、骸の顔が近寄り、私の耳元で、止まった。




「でも…君が来るなら来てもいい」

「……ありがとう」




骸は私が人前に出ることを嫌がっていることを知っていた。
職業柄か、それとも性格か。
両方かもしれないけれど私はパーティーのような人がたくさん集まる場所が嫌いだった。
…そこは雲雀さんと確かに似ている。

でもいくら嫌いでも当主という地位にいる以上、でなければならないことだってある。
そう言うときは男装をして男として出席していた。
元々男装は動きやすく目立たずに済むから好き…だけど、女の人がよく近寄ってきて面倒だった。
リボーン達が愛人たくさんいる理由はコレか、とそのたびに納得する。
今回も男装しようと思っていたけど…そうもいかなくなったようだ。
…兎に角、骸がくるなら私も来ようって思えて。
当然ですよ、と微笑む骸に誰にもわからないように小さく微笑み返した。




たまにはいいと思う
(そう思えるのは、彼のお陰)

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