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久しぶりの休み。
そう本当に幸せそうに呟いてごろごろとベッドの上で寝ころぶ。
ボンゴリアン・バースデーパーティーから数日……色々と大変だった。
私の正体を探って愛人や正妻にしようとする男達から身を隠し、リボーンに言って何とか噂や調査を収めて貰ったくらいだ。
リボーンも私の正体を知られることをよしとしていなかったから…利害の一致ってところ。
本当、いつも以上に疲れたわ……だから余計にこの休みが嬉しい。
ふぅ、と息をついて久しぶりに庭でお茶をすることに。
今は白い薔薇が見頃でとても綺麗に咲き誇っていた。
赤い薔薇も黒い薔薇も好きだけど……やっぱり白もいいわね。
甘い香りが紅茶の芳ばしい香りと混じって私の鼻孔を甘美に擽る。
一人でまったりした時間を過ごしていれば、誰か、きた。
そんな気配がして私は身を引き締めたけど、誰かわかれば一気に気持ちが抜ける。
なんだ……来るなら来るって言ってくれればいいのに。
カサリ、と芝生の踏まれる音が後ろでしてカップをゆっくり戻した。
「…久しぶりね?……XANXUS」
「あぁ」
少しだけ振り向けばヴァリアーの制服を弛めに着こなしているザンザスが立っていた。
ザンザスは相変わらず無表情、というより少し怒ったような表情で、私が座っている席の向かい側に偉そうに座る。
相変わらず威圧感が大きい……だからといって怖いわけじゃないけど。
あらかじめ用意されていたカップの一つを取り出して紅茶を淹れてあげる。
…コーヒーがいいって言われたけど、聞こえなかったふりして。
「どうしたの?また新人君を入れ込む気?」
「…違う」
また、というのは一度だけフランという毒舌男を連れてきたことだ。
何でもマーモンのいない席を埋めさせるために拉致…いや、引き抜いてきたとか。
実力はあるが幹部としての経験が浅いからその辺を教えて欲しいと言われて預かった。
それがまた酷いくらい毒舌で、自己中で。
人の話聞けよ、って言いたくなるほど癖のある人間…否カエルだった。
アレみたいなのがまた来たらたまらないわ……
しかもたまにフランは抜け出してきたのかふらりと現れてお菓子を食べていく。
……食べるんだったらヴァリアーの屋敷で食べて欲しい。
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