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「ありがとうございましたー」




愛想のいい店員にニコリ、と笑って店を出る。
今日も可愛い洋服や靴をいっぱい買ったから気分は最高。

最近アイツのせいで私の気分は最悪だったから、私を「可愛い」と褒めてくれる店は好き。

やっぱり私って可愛いんだーって実感できる。
でも荷物重いな。…誰かについてきてもらうんだった。

ま、いいわ。とりあえずどっかのカフェに入って何か……




「そこのお嬢サン」




とんとん、と肩を叩かれて、またか、と溜息をつきながらやっぱり私ってモテるわね、と優越感に浸る。
ナンパなんていつものこと。
可愛い私が一人歩いているんだからほっとかないに決まってる。
まぁそのナンパ男がブサイクだったらお断りだけど……

そう考えながら振り向いて、相手の男の顔を見上げた。




「……!」




白。真っ白。そして格好いい。

それが彼の印象。

無理矢理貼り付けたような笑みが剥がれる時、きっといい顔をするんだろうな、と漠然と思った。

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