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「赤いドレスも似合うけど…やっぱりピンクや水色も捨てがたいわ…」
「いや、それだけは…」
「お客様、こちらはいかがでしょう」
「駄目、地味すぎる」
「(私それがいい!)」
店員さんがもってきてくれた白のワンピースのようなしっとりしたドレスは一瞬で斬り捨てられた。
あぁ私はそれくらいがいいのに。派手なのは勘弁して欲しい……
これなんてどうかしら?と髑髏が見せてくるドレスに顔を引きつらせながら、一生懸命穏やかなものを選ぼうとするけど、却下。
背中が開いているのとか露出が多いのは本当やめてください。
あぁもう髑髏相手じゃなかったらそう言えるのに…!
「お客様、こちらはどうでしょう?」
「あ……」
めげない店員さん、本当にありがとうございます。
私は今とても気に入ったドレスを見つけられました。
真っ黒でシックなロングドレス。
右足に深いスリットが入っているのは気になるけど、今までのに比べたら露出は少ない。
……少し胸が開きすぎる気がしたけど、これくらいは当たり前、と言い聞かせる。
何より黒、という色がとても気に入ってしまった。
触ってみれば手触りもいいし、とても素敵に映る。
「髑髏…私、これがいいわ」
「……、でも」
「これがいいの。駄目、かな?」
「……ううん、翠徠が気に入ったなら、それにしましょう」
こっちのピンクと銀色のドレス素敵だったのに。
と髑髏はすごくびらびらドレスを名残惜しそうに見つめたけど、結局は納得してくれて。
よかった、と小さく笑って二人一緒にドレスを買った。
真っ黒ドレス
(私が一番気に入ったもの)
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