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あの後髑髏と骸とリボーンと4人で食事して、楽しい時間を過ごした。
骸は髑髏と一緒に任務が入った、と言って二人はどこかへ行ってしまって、今はリボーンと二人。
リボーンの愛車にのって本部に戻って任務の資料を取りに行く。
資料を貰った帰り道、何故かリボーンも一緒にいた。




「リボーン、貴方の部屋あっちでしょ」

「飲みに行きてぇ気分なんだよ。お前もつきあえ」

「嫌。お酒は嗜む程度しか飲まないの」

「あぁ、そういえばお前、酒弱かったな」

「余計なお世話よ」




ふん、と鼻をならせば拗ねるな、と喉の奥で笑われる。
お酒が弱いのは事実だけど、リボーンに言われるのは何故か癪だった。
どうせリボーンはザル…寧ろ底のないボウルなくらい飲める。
私はこの人生の中で一度もリボーンが酔っているのを見たことない。
見れたとしたら倉庫に置いてあるアルコール度数が高いお酒全部飲ませるくらいしないといけないだろう。

そんな勿体ないこと絶対にしないけど。

大体リボーンのペースに付き合っていたら私なんてすぐにつぶれてしまう。
所詮は日本人、しょうがないことだ。
普段からお酒なんて飲まないの、と言おうとしたけど最近リボーンに付き合ってないことに気付く。

フリーだった頃は結構一緒に飲みに行ってたのに……




「…リボーン、やっぱり一緒に行くわ」

「お、珍しいじゃねぇか」

「その代わり奢ってくれる?」

「いいぞ」




ニッと口の端を上げてひらひらと黒いカードを振るリボーンに小さく笑い返す。
たまにはいいわね、と好きなカクテルを思い出していると他のことまで思い出してしまった。

そういえばさっき資料を貰ったとき雲雀さんにも渡すよう言われてたんだった。



「ねぇ、雲雀さんの部屋ってどこ?」

「…あいつならここの二つ後の部屋だ」

「ありがと。資料渡すよう言われてたの、思い出したから」

「そうか」




リボーンもここまできたら最後まで付き合おう、というのか。
私が雲雀さんの部屋まで歩いていくと一緒についてくる。

…けど、雲雀さんの部屋だと言われた部屋のドアが開いていた。
少しだけだったけど、確かに開いていて、リボーンも怪訝そうな顔をしている。
どういうことだろう?と首を傾げて雲雀さんの部屋のドアノブにてをかけた。

誰もいないのにドアが開いていたら不用心すぎる……




「雲雀さん、いますか?」




返事は、なし。


リボーンに視線を送るとリボーンは怪しいと思ったのか気配を消した。
私もリボーンに倣って気配を消し、少しだけドアを開けて体を滑り込ませる。
もし侵入者がいるとすれば、私達で片付けないと……―――




「……っ!」




気配も消すのも忘れて、私はすぐにドアをバタンッと閉めた。
どくん、どくん……否、ズキリ、と痛んだ胸に、嫌な鼓動が合わさる。
リボーンが顔をしかめて壁に寄りかかったのをみて、リボーンも見たことを理解した。


―――キス、してた、すごく深いのを、雲雀さんと…郁織、が。

ベッドに郁織が押し倒されていて、深くキスされていた。
甘い声が漏れていて、恋人らしい甘い雰囲気が漂っていた……
(私との時には、なかったものが、あった)

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