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「翠徠、寝た方がいいよ」

「…嫌。ここにいるわ」

「もう3日も寝てないのに…翠徠が体壊すよ」




綱吉の言葉に黙っていると綱吉は呆れたように、諦めた様にため息をついた。
仕方ないな、と言って出て行ってくれた綱吉に小さく感謝の言葉を述べて再び彼を見る。


―――あれから3日。

リボーンはあの後すぐにボンゴレの医療班に連れて行ってもらって治療した。
けれど…当たり所が悪かったみたいで、ずっと目を覚まさない。

…私の、せいで。
今思うとあのキスはリボーンの中で最後のキスにしようとしていたのかもしれない。
自分の寿命を、感じて。…でも、私がそんなこと絶対にさせない。

少し冷たいリボーンの手をぎゅうっと握り締めてその目が覚めることをじっと待つ。




「…私がこんなに待っているのに…目を覚まさないつもり?
…あぁでも…あなたは何年も私があなたを好きになるまで待っていてくれたわね」




そう考えると、3日なんてとっても短いのかも。

でも私はあなたより気が短いから、すぐに他に好きな人作るかもしれないわよ?




「…なんて、できるわけないんだけど」




悔しいことに、失う寸前になって気づいてしまうのね、大切なものの大きさというものが。
…ずっと、失って気づく大切さ、なんてとても愚かだと思っていたのに。
自分がその愚かな人間の一人になってしまうなんて…考えなかった。

ぎゅっと再びリボーンの手を握り締めてその目を覚ます時をじっと待つ。



「…翠徠」

「…!雲雀、さん…」




いつの間に私の後ろにいたのだろう。全然、気づかなかったなんて。
聞こえてきた声に振り向けばいつものように黒スーツを着こなした雲雀さんが立っていた。

どうしたんですか?とおもむろに聞いてみれば雲雀さんはきゅうっと苦しげに眉を顰めて私の腕を掴み、


―――ぎゅっと、強く抱きしめられた。




「…っやめ「嫌だ」…っ」

「…もう赤ん坊は目を覚まさない。もう…君が弱る姿は見てられないよ」

「っ、決め付けないでください!リボーンが目を覚まさないなんて、」

「銃弾は彼の急所を貫いていた。生きている方が奇跡だよ。
……目を覚まさない確率の方が、高い。僕なら、君を悲しませたりは、」

「やめてっ!!」




バンッと無理矢理雲雀さんの体を押して距離をとる。
雲雀さんはまさか私に抵抗されるとは思わなかったのか、傷ついたような顔をした。

…っ、なんで…なんで、いまさらそんな顔するのよ……

あの子を…郁織を選んだあなたが…どうしてっ…!




「…私は…中学のとき、あなたが好きでした」

「……!」

「郁織があなたの彼女になったとき、すごく辛かった。…初恋、だったから。
だから、もうあなた以上に愛せる人はいないって。もう…誰も愛したくないって、そう思っていた」

「なら、」

「でも!…でも、そんな私に、リボーンは何度も愛してるって言ってくれました。
私がどんなに愛せないって言っても…雲雀さんのために泣いても、ずっと…側にいてくれました。

そんなリボーンを…私はもう、愛してしまったんです、どうしようもないくらい」


「…………」

「だから、…っきゃ!」



「…そういうことは、最初に本人に言うもんだろ」

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