STAGE.1

STAGE.6

ジリリリリリ

頭上でけたたましく鳴動する目覚ましを眠気眼で止める。

AM5:00

真選組女中である私、名無しさんの朝は早い。

住み込みの女中は私だけ、と言うこともあり、必然的に仕事量も多い私には、朝食の準備と掃除・洗濯のほとんどが任されている。

あんのババァども(怒)

おっと、いけない。ヒロインがこんな事を言ってはいけない。
清く、正しく、美しく!
決して周りの人間に毒されてなんていませんよ。ハハハ

まぁその代わりに、量や種類が多い昼食と夕食は、おば様方が準備をしてくれる。
足りない材料の買い出しは私の仕事だけど、比較的に夜はゆっくり過ごせているという毎日だ。

そんな訳で忙しいのは午前中。

身支度を整え、襖を開けて外に出ると、まだ太陽が昇りきらない薄闇が広がっていた。
もう冬も終わりかけ、これから暖かい季節が始まろうとしているこの時期。

まだ少し肌寒いように感じるが、朝のその澄んだ空気は心地よかった。

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